鳥初鴨川：kouの雑感：So-netブログ

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鳥初鴨川　[飲食・料理] [編集]

ホテルから再び京都駅まで歩いて向かった。
京都はバスが発達していて、碁盤の目のような京都市内の有名スポットには、大体どこへでも行くことができる。
京都駅前のバス乗り場から京都市バスの205系統に乗りこむ。
バスは結構混雑していた。
日頃、あまりバスを使わないため、ちょっと新鮮。
やがて停留所の河原町松原に着いて、運賃220円を支払って降車。

今日の夕食場所の目的地、鳥初鴨川へ。
ここにしたのは、鴨川納涼床のサイトを見ていて、思ったよりも高くなかったこと。
他の店でも良いかなと思った和食の店は、10,000円を超えるところも多く、かと言って和食以外のリーズナブルな店や、混雑時に相席になる場所はパスしたかったので、消去法で選択。
そもそも、納涼床の店に入った経験が一度もないので、どこがどう良いかさっぱり分からないし。(笑)

鳥初鴨川の納涼床

まだ明るい時間だというのは分かっていたが、予約は18:30からにしていて、時間通りに到着。
店の入り口は落ち着いた日本建築の風情。
大正10年(西暦1921年)の創業というから、伝統のある店のようで、いかにもそれらしい雰囲気。
基本的には予約制のようで、店の前にはメニューなどの説明もなし。

予約は水だきコースでお願いしていたが、これ以外にはメニューはないようだ。
店内に入ると、店の方に納涼床へと案内してもらった。
ほ～、納涼床とはこんな感じなのか。
生ビール

納涼床は5月1日～9月30日の期間限定の風物詩。だが雨が降ると当然使えない。
天候に左右されるため、納涼床でと予約しておいても、室内の部屋でいただくことになるケースも当然ある。
雨だと直前でキャンセルする人もいるようだが、店の準備とかを考えると、それはマナー違反ではと思う。

まずは生ビール。
納涼床の他の席はいくつかは埋まっていたが、全部は埋まっていない。
店の方に聞くと、1つのテーブルに1組の客が基本なので、早い時間から初める人もいれば、もっと日が暮れてから来る人もいるとのことだった。
まだ日が暮れていないせいか、今日はたまたまなのか、半分以上の席が空いているので、写真は撮りやすい。(^^;

ビールが運ばれてきて、ほどなく付きだしと玉子豆腐が出てきた。
玉子豆腐は自家製だそうだ。付きだしの鶏の肝煮が美味。
八寸と自家製の玉子豆腐

やがて、鍋の材料が運ばれてきて、店の人がセットしてくれた。
鳥肉は最初から火を通されている状態。
濃厚で鳥のうまみを引き出した白濁したスープに、春菊や豆腐、湯葉などが入れられていく。

塩、七味、ショウガ汁が入った湯呑みくらいの器が一緒に出され、白濁したスープを入れて、飲むように奨められた。
飲んでみると美味しい。ショウガの風味がよく効いていて、コクがあるのにさっぱりした感じがして飲みやすい。

つゆは酸味が少ないポン酢で、鶏や野菜に合う。
鶏肉は、美味しいところがスープに溶け出している感じもするが、食べ応えがある。
鍋の具材は量が多く、自分にはちょうど良いボリュームだが、少食の女性や子供だと食べきれないかもしれない。

〆の雑炊

鍋の最後は雑炊に。
席についてくれた年配の店の方とさまざまな話をした。
京都人の気質についてもあれこれと聞いてみたが、やはり京都人と付き合うのは難しいとのこと。
その店の方は京都出身で京都育ちなのに、それでも難しいと実感されることが多いそうで。ふむふむ。
京都の女性と結婚し、京都で近所付き合いするのは大変そうだ。(^^;

その他、納涼床の話や、来店される客層などについても面白い話が聞けた。
鶏が宗教的にダメという国の人が少ないため、わりあいと海外の要人が訪れることもあるそうだ。確かに、豚や牛を食してはダメという宗教はあるが、鶏はあまり聞かない。

雑炊を食べ終える頃には、すっかり日が沈んで、夜の雰囲気が濃厚になってきていた。
梅雨のシーズンだったが、雨でなくて良かった。
納涼床の眺め