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名古屋城 天守閣へ [旅・場所]

名古屋城名古屋城本丸御殿を見た後は、いよいよ天守閣へ。
天守閣のすぐ下から上を見上げると、なぜかカラスが多く騒いでいた。有名な金のシャチホコが見づらいし、間近から撮るのはイマイチだな。(写真右側)

一階には本丸御殿障壁画、古写真、刀剣・刀装具などが展示されているほか、樹木や鳥類などを紹介するビデオのコーナーなどもある。
左の写真は模型コーナーにある、1/20の名古屋城全体の模型。
平地に作られていることがよくわかる。
名古屋城模型コーナー徳川家康が、諸侯に築城をさせたらしいが、これは本当に大変だっただろう。
東軍に味方し関ヶ原の戦いでは第一の武功を賞された福島正則が愚痴をこぼしたという逸話がある。「江戸や駿府の城(それぞれ徳川家康が住んだ城)はともかくとして、ここは妾の子(九男の徳川義直)の城。それを造ることにまでいいように使われるのは納得がいかない。」というような内容だったとか。
まあ、徳川家康が西国大名に備えて圧迫するための措置みたいなもの。水害対策とかの要素もあったようだが、駆り出されたのは全部外様大名。世が世なら、ブラック企業による外注いじめとかパワハラみたいなものなので、福島正則の愚痴はうなずける。(笑)
政権の移行期なので、人徳者的にではなく悪辣な独裁者的に動くのは賢い選択だったのだろう。この件に限らず容赦ない政敵つぶしに繋がる策をいくつも打っているが、それがその後の徳川幕府の安定につながったのも事実だし。

城の中の展示はかなり充実していて驚いた。
最上階からの眺めは平地の城ということもあり、また曇り空だったせいでイマイチ大した眺望ではなかったけど、資料の展示がいい。
階によってテーマが異なるのだけど、城下の様子、武器や武具の展示、城の歴史などが、様々な形で展示されている。

采配軍配
采配と軍配。
歴史小説の中ではよく出てくるし、TVドラマなどでも見かけるが、実物はこんな感じ。

法螺貝軍扇
法螺貝と軍扇。
これも小説の中ではよく見かける。実物はたぶん初めて見た。
美術展などでは鎧、兜、刀剣類の展示が多いが、軍扇とかの展示はあまりないような。

陣太鼓銅鑼
陣太鼓と銅鑼。
楽器という側面もあるが、いずれも戦場で用いられる道具。
これを使うことで、進軍や撤退などを伝えた。戦っている最中に作戦変更があると、こういう手段でしか伝えられなかった。無線機とかがない間は、洋の東西を問わず重要なものだったわけだ。

兜陣羽織
兜と陣羽織。
陣羽織は内側が派手。尾張十六代藩主の徳川義宜が使ったものとか。明治になる直前ごろなので、戦場では使われてないのではないかと思う。
これらのほかにも、鎧、刀剣、火縄銃、籠など、数多く展示されていた。

月下白梅図襖
山本梅逸による、月下白梅図襖図。
これはなかなか素敵だ。
期間限定での展示らしい。
武器や武具の類が充実していたのも、期間限定の武器武具大百科展の期間中だったため。
いずれにも重なる時期に、偶然訪れることができたのは、ラッキーだった。

何も調べることなく訪れたのだけど、充実していてよかった。
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コメント 4

cocoa051

名古屋城は未体験なんで・・・興味津々に拝見しました。
by cocoa051 (2014-02-23 05:26) 

kou

>cocoa051さん、
この記事の写真にはありませんが、火縄銃もいろいろな種類が展示されていたり、城下町の様子が再現されたコーナーがあったり、なかなか工夫されていました。
by kou (2014-02-23 08:04) 

kuwachan

お城へ行ったら天守閣は外せないですよね。私も絶対に上ります^ ^
展示が充実しているし、期間限定のものも見られてラッキーでしたね。
by kuwachan (2014-02-23 09:51) 

kou

>kuwachanさん、
充実した展示のタイミングで、運が良かったです。
次に行くとしたら、本丸御殿が完全復元されたときかなと思ってます。
by kou (2014-02-23 13:54) 

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