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MASTER KEATON [書物・音楽]

MASTER KEATON 1巻1988年からコミック誌での連載が開始され、1989年1月に最初の単行本が発売されたMASTER KEATON。
1988年と言えば、まだ東西冷戦が続いていた時代。ドイツのベルリンの壁が崩れたのが1989年11月。
東西陣営のにらみ合いが続いていたころだ。
そんな時代を背景に描かれた作品が、このMASTER KEATONだ。
主人公は平賀=キートン・太一。オックスフォード大学を卒業した考古学者だが、軍隊に入りサバイバル技術を学ぶものの退役、現在は非常勤の考古学の講師をしながら、ロイズの保険調査員をしているという、非常に型破りな人物。
自分の考古学者としての夢があり、発掘費用を稼ぐために、さまざまな調査や依頼をこなしていくが、身の危険にさらされることが多い。

一つ一つの話がとても面白く、全18巻(単行本の場合)あるが、たまに読み返している。
1980年以前に生まれた人でないと1990年ころの空気感がわからないと思うので、少なくとも30歳以上の人の方がリアリティを感じやすい気がする。
ただ、東西冷戦だけの話だけではなく、人情的な話や考古学の話なども出てきて、20代以下の人でも楽しめると思う。
自分が好きな話はいくつもあるけど、この主人公の多面性がよく出ていると思うのが、1巻に入っているタクラマカン砂漠が舞台の「黒と白の熱砂」~「砂漠のカーリマン」。
ネタバレになるので詳細は書かないが、考古学、サバイバル術、保険調査員の要素がすべて入っていて、感動する話になっている。

地上波と衛星放送とでテレビアニメ化もされていて、原作に忠実だったのでとても面白く見た記憶がある。
この作品は今となっては時代背景があわないところはあるけど、おすすめ。

MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

  • 作者: 浦沢 直樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/08/30
  • メディア: コミック

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コメント 4

リュカ

ベルリンの壁が壊されたとき、
やっぱり歴史が動いたってすごく感じましたー。
ベルリンの壁の本まで買いましたよ(笑)
この漫画、図書館にあったので借りましたよ♪
3人待ちです!
楽しみだな(^O^)
by リュカ (2014-03-18 12:34) 

kou

>リュカさん、
ドイツに行ったとき、ベルリンの壁を見てきました。
壁そのものは思ったよりも薄かったですが、銃を構えた兵士が詰めていたことを考えると、分厚い境界線だったのだろうと感じました。
このコミックス、きっとリュカさんにとっても面白い話があると思います。機会があれば感想を聞かせてください。(^^)
by kou (2014-03-18 21:07) 

ちゅみほ

うちにあります。
カーリマン!!背広って凄いと知ったのはこの漫画です。
「腹ペコだ」がうちではちょっと流行りました。

by ちゅみほ (2014-03-19 12:48) 

kou

>ちゅみほさん、
カーリマンの話、いいですよねー。
他にも、いろいろといい話が多く、ベスト3を選べとか言われると、かなり難しいです。
「腹ペコだ」が流行りましたか。「水をやれ」あたりを返します。(せっかくのカーリマンのセリフが台無しですが(笑))
by kou (2014-03-19 19:50) 

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