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野坂オートマタ美術館 [美術・娯楽]

伊豆高原美足の湯で足湯を楽しんだ後は、桜並木の通りをひたすら北上する。
目的地への距離としては1.5kmなのでそれほど遠いわけではない。
ただ、真夏の直射日光下を歩くので、意外と体力を消耗する。あと上り坂続きで、標高で100mくらいあるため、大きな荷物を持っていて足に自信がないなら、タクシーやバスを使った方が良さそう。

20分くらい歩いたところで、目的地の野坂オートマタ美術館へ到着。
野坂オートマタ美術館
ここを選んだのは、宿へ向かう途中にあるということと、オートマタを集めた珍しい美術館だからという理由。

野坂オートマタ美術館
中にはさまざまなオートマタが展示されている。オートマタは人や鳥を模した機械仕掛けの工芸品。
意外と歴史は古く、17世紀あたりから歴史に登場している。

シャボン玉を吹く少女
『シャボン玉を吹く少女』。ふいごを使った空気送出の機能でシャボン玉を吹く。

踊る貴婦人
『踊る貴婦人』。足元の台に3個の車輪が付いていて、ワルツを踊るかのような円の動きをするからくりになっている。

ポリシネール
『ポリシネール』。イタリアの即興喜劇の男の役柄をイメージしたもので、頭と右手が動く。

ほとんどのオートマタが実際に作られた古い時代のもののため、動いている様はビデオ上映を見ることになるが、その技術に驚かされる。
そのビデオの中では、自分が実際に訪れたサンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館で見たものについても言及されており、見ていて飽きなかった。

手紙を書くピエロ
ここで有名な作品の一つが、この『手紙を書くピエロ』。自分が訪れた時は実演はなかったのでビデオで見たが、なかなかすごい。
夜更けにピエロが手紙を書いているが、睡魔におそわれて眠り始めると、ランプの炎が小さくなって消えかかる。ピエロがそこでハッと目覚め、慌てて手をのばし火を大きくし、また手紙を書き続ける、という動作を繰り返す。
これがゼンマイだけでできているわけだ。
日本でもからくり人形で有名な作品があるが、考える人の発想力や芸術センスが一流なのだろう。
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takenoko

この辺りは個性的な美術館が多いですね。ここは知りませんでした。
by takenoko (2017-11-05 05:47) 

kou

>takenokoさん、
伊豆は美術館や博物館と名が付く施設はかなり多いです。
ネットで軽く調べてもすぐに10個くらい見つかります。
by kou (2017-11-05 22:35) 

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