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資産運用を考え始めて-1 [資産運用]

資産運用を始めたことを2021年大晦日の記事で触れた。(記事はこちら
なぜ資産運用を始めたのか、これまでどうしてきたのか、いまどういう状況なのか、今後どうしようとするのかを不定期で書いていこうと思う。

日本では、金の話はややタブー視されている面がある。
金に意地汚いと思われたくないとか、金の話ははしたないとか品がないとか。
「清貧」とか「武士は食わねど高楊枝」みたいな言葉が一定の支持を得ていたりもする。
世帯収入や預貯金額についてリアルな数字を挙げると、それが多くても少なくても、嫉妬されたり憐れまれたりしないかなと気にせざるを得ない面もある。
自分ではそこまで赤裸々に書く方針ではなく、一般論的なところを中心に書いていくつもりだ。
(すでに運用している人から見ると、この不定期連載の内容は「今さら?」と感じたり、既知のことばかりで参考にならない部分も多いと思うので読み飛ばしてもらえれば)


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過去の給与明細を整理したことや、家計簿アプリを使い始めたことを昨年4月のブログで書いた。(それぞれの記事はこちらこちら
いずれも、投資を含めて資産運用にきちんと向き合おうと決心したからのことだったりする。
その後も、「ねんきんネット」でシミュレートしてみたことや、ふるさと納税をして返礼品を受け取ったことも書いた。(それぞれの記事はこちらこちら
それらも資産運用を考えるまで取り組まなかったことだ。

一万円札
資産運用について真剣に考えるようになったきっかけは仕事だった。
勤務先の会社が潰れるような懸念はいまのところないのだけど、新型コロナ長期化や大災害などでそういうことも絶対にないわけではない。日本の大手メーカーでもリストラがあったり、部門売却なども普通に行われている。
日本経済自体、全体としてはそれほど明るい材料はない。

勤めていた会社が数年前に買収されて再編されるなかで、役職の職掌範囲以外の業務が増える一方であること、部下が増えマネジメントが大変になったこと、部下のいくつかの案件トラブル対応で自身の負担が大きくなっていたことなどが重なって、働くって大変だなと感じてもいた。(トラブルは落ち着いたが、その他は現在も変わらないどころか負担がさらに増えている)
働ける間はいまの職場でそのまま働き続けたいという人がいて、それはそれで尊重する考え方だが、自分は65歳とか70歳までいまの会社で働き続けたいかというと、そういう考えはない。

そもそも自身がいつまでも元気に働き続けられるという保証もない。職場でも30代で脳出血して後遺症が残ったり50代で心疾患となり通勤が厳しくなった同僚たちがいる。うちの会社では定年まで勤めてもらうよう配慮しているが、働き方や働く時間に制約がある以上、(当たり前だが)給料が無条件に維持されるというわけでもない。
いざとなったときに、自身がどのくらい資産を持っているかは金銭的、肉体的、精神的な面において、大きな影響を与えるなと思い、振り返ってみたのが昨年春だった。

そのときに(年齢的に本当に遅いのだけど)気づいたことが、自分はあまりにも自身の資産について無頓着だったのではないかということだ。
この年になるまで、考えていないままだったことがいろいろあるのではと。
幸いなことに借金はないが、それが故に資産を増やすことに無頓着となってしまったのだろう。

資産を増やすには、
 1.収入を増やす
 2.支出を減らす
 3.資産を運用し利益を生む
このいずれも必要とされている。

1の代表的なものは、結局のところ労働だ。出世して給与増を狙うとか、会社で認定される資格を取得して手当を増やすという手もあるし、副業をするとかも選択肢だろう。
人によっては、マンションやアパートをローンで買って貸し出す大家業を副業とする本格的なものもある。
特技や情熱があるかどうか、また時間を使えるかどうかに影響される。
一時的な収益にとどまるが、自宅にある不要な物を売るとかもこれに分類されるだろう。

2の代表的なものは、節約だ。高い固定費を減らすとか惰性で契約しているものや重要性の低い習慣を見直すパターン。あとは、ふるさと納税や税控除の活用などで節税(違法な脱税ではない)をするのも一つになる。
1円でも安い食材を買うとかは、それ以降の話だと思う。
ここは、我慢しすぎるとか不便すぎるとかだと続かないので、無理のない範囲で優先順位をつけて、ということになる。

3の代表的なものは、投資信託やゴールドの積立、株の売買などだろう。
上記の1と2と違って、この3は無関心であるか毛嫌いするというケースが多い気がする。
投資と完全に無縁だった人なら、何もかもよくわからないから無関係な世界だと決めつけているかもしれない。
これについては、いくつかに分類される。
「100%得する保証がないと嫌」「相談できる人がいない」「投資するような余剰金はない」「仕組みの学習や手続きが面倒」あたりを理由として、堅実に働いて貯金さえしていればいいか、となんとなく考えて済ませているパターン。
あと「親や親戚がむかし株で大損した」「プロの集まりのはずの証券会社がつぶれたことがあった」「個人投資家の半分以上が損しているという統計データを見たことがある」「儲かるのは一握り」など、恐怖感を抱えている場合もあるかもしれない。
また「投資は博打みたいで不健全」「金融で儲けるのは何も生み出さない虚業だ」「仕事中も株価や経済情報を気にして実務を疎かにするのだろう」みたいな、思い込みを抱えている人もいるだろう。

それぞれについて、自分がこれまでどうだったのか、そしてこの一年間なにか取り組んだことがあるのかを振り返るつもりだが、長くなるので別の記事に譲る。(連続記事になるとは限らず)
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うつぼ

私もこれまでざっくりぼんやり管理していたのですが、ちゃんと管理しないと
いけないなという気持になっています。
私も株式投資は20年くらいやっていますが、昔と違って業績に連動しない
ことも多く、個別銘柄への投資はやらない方がいいなと正直思っています。
(基本ほったらかしですが)
最近は投資信託商品をいくつかこつこつ、という感じですが、色々な商品を
組み合わせてリスク低減しながらの運用はそんなに悪くないと感じています。
kouさんの記事、私も参考にさせていただきます。
(って私も自分の資産を棚卸してから記事を書いてみようかな)
by うつぼ (2022-03-28 17:21)
by うつぼ (2022-03-28 17:22) 

kou

>うつぼさん、
20年も関わられていたのですね。すばらしい。
私は一年程度の初心者なので、むしろ教えを請いたいくらいです。(笑) ぜひブログで記事にしていただければ!
私のポートフォリオはそのうち書くことになると思いますが、個別株は1割ないです。私のような初心者にとっては手数料の安いネット証券で投資信託系を積み立てるのが正解だなと思いますね。
by kou (2022-03-28 18:41) 

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