SSブログ

エルミタージュ美術館 新館へ [美術・娯楽]

エルミタージュ美術館 新館エルミタージュ美術館 新館
エルミタージュ美術館 新館へ入館。
ツアーなので、団体専用窓口から一切待つことなくすぐに入れる。
個人だとこのあたりも結構面倒。

新館はまだ中を整備中ということで、全てのフロアの全ての部屋に芸術品が置かれているわけではない。
上の写真の通り、単なる通路と化していて何も置かれていない部屋も多々ある。
数ヶ月経って訪れてみると前回にはなかった部屋ができていたりするそうだ。

新館は印象派を中心とした絵画が展覧されている。
日本だとこの新館だけでずっと人が呼べるレベルの作品がゴロゴロと。
エルミタージュ美術館は自身が所有する芸術品については撮影全面OK。フラッシュや三脚さえ使用しなければカメラの利用は自由だ。
もちろん、撮影が目的ではなく見ることが目的。
それでもそれだけ自由度が高いのは、一つには圧倒的な点数があって後から思い出したいという人がいたり、すごく広くてちょっと撮影するくらいでは他の人の邪魔にもならないとか、いろいろと理由があるのだろう。

Garden in Bordighera, Impression of Morningクロード・モネの『Garden in Bordighera, Impression of Morning』。(窓の光が写りこんでしまう位置だった(^^;)
モネについては、特徴的な淡い紫色の色調の作品も含め何点か飾られていた。


SmokerYoung Girls at the Piano
左はポール・セザンヌの『Smoker』。
右はピエール=オーギュスト・ルノワールの『Young Girls at the Piano』。
どちらもどこかで見たことのある絵だ。
もっともルノワールはピアノと2人の少女をモチーフにした作品を何点も描いているので、どんぴしゃでこれかどうかは自信がない。
この絵は、他のそれらの絵と違って、随分とパステル調な気がする。
セザンヌもルノワールも何点も飾られていた。

Morning: Going out to Work (after Millet)フィンセント・ファン・ゴッホの『Morning: Going out to Work (after Millet)』。
ゴッホが亡くなった年の1月に描かれた作品。
ゴッホの作品もいくつもあったが、これが一番印象深く感じた。


View of Fort Samson, Grandcampジョルジュ・スーラの『View of Fort Samson, Grandcamp』。
スーラは人のいる絵画が多いので、ちょっと新鮮だった。


Sunflowersウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーギャンの『Sunflowers』。
フィンセント・ファン・ゴッホが亡くなった後に描かれたものとのこと。


Table in a Café (Bottle of Pernod)
左はパブロ・ピカソの『Table in a Café (Bottle of Pernod)』。
右はアンリ・マティスの『Vase of Irises』。
ピカソもマティスも収蔵数が多く、いろいろな作品を眺めることができる。
本当にすばらしいコレクションだと思う。

これでまだ新館の半分以上が工事中とか信じられない。
著名な画家の作品が多くあるが、一つの絵の前に5分立っていても迷惑にならないくらいのゆったりとした空間。
人口が少ないことや、平日だったこと、とてつもない資産を持っていていつでも見られるということもあるのだろうが、本当にうらやましい環境だ。
日本で印象派の展示なぞしようものなら、平日であろうと入る前から大混雑で、中に入れば通勤電車のような混み具合で、じっくり見るとか100%ありえない。(苦笑)

他の国でも感じたことだが、美術鑑賞そのもののスタイルが全然異なるのだなと改めて実感。