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龍安寺の方丈にて [旅・場所]

龍安寺
本堂入ってすぐの場所にある屏風とぼんぼり。
屏風には、寺西乾山による中国の漢詩が書かれている。
 結盧在人境(盧を結んで 人境に在り)
 而無車馬喧(而も 車馬の 喧しさ無し)
 問君何能爾(君に問ふ 何ぞ能く爾ると)
 心遠地自偏(心遠ければ 地自ら偏なり)
 採菊東籬下(菊を採る 東籬の下)
 悠然見南山(悠然として 南山を見る)
陶淵明という人の「飲酒」二十種其の五の漢詩だ。

龍安寺
狩野派の手による襖絵があったそうだが、明治時代の廃仏毀釈の際に売られてしまったとのこと。
現在は、皐月鶴翁の手による襖絵となっている。

龍安寺
石庭の反対側に位置する場所にある蹲踞。
中心が四角く彫られており、それを囲むように五(上)・隹(右)・矢(左)・疋(下)の4字が刻まれている。
四角い部分を口として一つの漢字に見立て、上右左下の漢字を繋げて読むと、吾唯知足となる。
「われ ただ 足ることを 知る」と読める。
石庭を見に訪れたなら、ぜひこの蹲踞も見ると良いと思う。
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