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突然の指示に-1 [雑感]


私の勤めている会社は東京都心に本社を構える商社だ。
テレビドラマに登場する商社は、海外から頻繁に来客があったり、海外と毎日のように電話会議を行ったりしている。
実際には商社にもさまざまな種類があるので、商社に勤めているからいつも海外の人と話しているというわけではない。
それでも海外との一定のやり取りに関わる機会は多いと思う。

この春、人事異動があった。 これまでとは別の事業を行う部門への異動だ。
異動して数週間以内に海外から来客があり、私もその会議に出席し、夜の会食にも同席することとなった。
残念ながら私の英語力は大したことはなく、それに加えて、異動したてで新しい部署の業務や商材をしっかり把握できていないことから、会議や会食の場ではもっぱら私はリスナーとしてふるまっていた。
その会食の場で、私の部下が来客中の取引先に出張して打ち合わせをする件について、英語で確認を始めた。 現地での会議時間や取引先の出席予定者などで小さな疑問があったからだ。 それについては何の問題もなかった。
こちらの想定していた通りだったからだ。
問題はその確認の後に発せられた私の上司の言葉だった。

「そうだ、君も彼と一緒に出張しなさい」
パスポート
私のパスポートは期限切れのままなのだけど……。 (つづく)

ちょっと小説のモノローグ風に。(笑)
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