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ティーサロン マルツィショール・利三郎文庫 [飲食・料理]

チーズケーキ
小村井 香取神社でウメを眺めたあと、押上にある、ティーサロン マルツィショール・利三郎文庫へ立ち寄った。
小村井 香取神社から押上駅方面へ十数分歩いたところにある。
この店に入るのは二度目。

ティーサロンとある通り、紅茶専門店だ。
店名に「利三郎」とあるのは、押上のワインの名店「利三郎」の系列店であることから。
ワイン好きな人はそっちの方が馴染みがあるかもしれない。

中に入り、チーズケーキをオーダー。
紅茶の種類が非常に多く、ダージリンだけでも何種類もあり、しかも2018年、2019年、2020年など、各年の紅茶を提供していて、かなり本格的。
コンセントの使えるカウンターもあり、ティーポットやティーストレーナーなどを買うこともできる。
紅茶が好きな人にはおすすめ。
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小村井 香取神社のウメを見に 2022 [旅・場所]

20220227a.jpg
4年ぶりに、小村井 香取神社へ行ってみた。(前回のブログの記事はこちら)
梅祭りの期間、後半ということでウメが満開なことを期待しての訪問。
(梅祭りは来週まで)

残念ながら、満開とはいい難い状況。
寒い日が多かったからなのか、蕾しかついていない梅の木も結構あった。
カメラも向けたが、あまりシャッターを切らなかった。
2点ほどアップ。

小村井 香取神社のウメ

小村井 香取神社のウメ

花の開きはまだまだというところだったが、青空の下に漂う香りがよく、ウメの花見を満喫した。
ここは来週くらいのほうがもっとコンディションがいいのではないかと思う。
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うなぎ三松 [飲食・料理]

ちょっと気になっていた、うなぎ三松へ行ってみた。
鰻重メインの店で、東京ソラマチから東方向に徒歩10分弱の場所にある。

11時から営業ということで、11時半くらいに行ってみたが、満席だった。
今日はうなぎを食べるというつもりだったので店内で待たせてもらった。
20分くらい待ったところで席が空いたので案内してもらった。

鰻重は中、上、特上とあるが、量が異なるのであって、産地や質が変わるわけではない。
鰻重の上と、肝吸いを頼んで暫し待つ。

鰻重
運ばれてきた鰻重(上)。
身は柔らかく、味付けは濃すぎず薄すぎずで、好ましい仕上がり。
自分は、関東風も関西風もどちらもそれぞれ良いところがあると思っているが、関東風としてはここは十分以上だと思う。

家族で運営されているようで、接客も家族的。下町の鰻屋さんという感じ。
持ち帰りもやっていて、鰻重を食べているときに鰻弁当6つを受け取りに来たお客さんもいたりした。
鰻がなくなったら終了ということで、休日は遅い時間に行くと鰻にありつけないかもしれないので、その点は注意。
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東京アマデウス管弦楽団 第94回演奏会 [書物・音楽]

東京アマデウス管弦楽団
チケットをいただいたので、東京アマデウス管弦楽団 第94回演奏会へ行った。
場所は、すみだトリフォニーホール 大ホール。

今回チケットをいただくまで、東京アマデウス管弦楽団のことを知らなかった。
会場でもらったパンフレットおよび公式ホームページには以下のような記述がある。(一部抜粋)
1973年、当時の東大オーケストラ卒団者を中心に結成された。団員の大半は音楽をこよなく愛するサラリーマンで、年代は20代から60代までと幅広い。 レパートリーは多岐にわたるが、いわゆる「ドイツもの」を特に得意とし、「ドイツ正統派」継承を目指している。名前に冠したモーツァルトはもとより、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスからブルックナー、マーラー、ヒンデミットに至る主な交響曲、ワーグナーやR.シュトラウス の管弦楽曲を中心に演奏してきた。

今回の演奏プログラムは以下の通り。
メンデルスゾーン『序曲「フィンガルの洞窟」作品26』
モーツァルト『交響曲第38番ニ短調KV504《プラハ》』
ベートーヴェン『交響曲第2番ニ長調 作品36』

公式に「ドイツもの」が得意とあるだけあって、ドイツの著名な作曲家を選定したようだ。
どの曲も楽しく聴いたが、『交響曲第38番ニ短調KV504《プラハ》』の第1楽章が特に楽しさを感じてよかった。

新型コロナの問題で、座席は一つとばしだったが、ゆったり聴くことができるよさを感じた。
楽団やコンサートホールからすると問題だと思うが、コンサートから遠ざかっていた人にとっては、この時期に聴きに行くのもいいのではと思う。
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大塚国際美術館 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン [美術・娯楽]

大塚国際美術館の作品紹介の最後は、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン。
17世紀生まれのフランス出身の画家だ。
ロココから新古典主義の時代に活躍したフランスの美貌の女流画家で、18世紀の最も重要な女性芸術家だと考えられている。
660の肖像画と200の風景画を残し、そのなかにはフランス国王ルイ16世妃マリー・アントワネット、イタリアのトスカーナ大公ピエトロ・レオポルト1世をはじめ、オランダ王ヴィレム1世、ナポレオンの妹、イギリスの貴族など、多くの著名人を描いた。

大塚国際美術館には、ヴィジェ=ルブランの絵画は1点のみであり、今回取り上げる作品がそれである。

ヴィジェ=ルブランと娘ジュリー
『ヴィジェ=ルブランと娘ジュリー』。
原画はフランスのルーブル美術館が所蔵している。

彼女は自身の肖像画も多く残している。
今回取り上げた作品は、彼女のいくつかの自画像の中ではもっとも美しいと感じる。
美しい母と娘であり、柔らかい色調がその美しさを引き立てている。
この作品を最後に取り上げたのは、今回の大塚国際美術館で目にした作品のなかで、もっとも印象的だったからだ。

ヴィジェ=ルブランは画家としては成功したが、夫は賭博好き、娘は長じてから素行が悪く、家庭はあまり恵まれなかったことを考えると、この作品を描いた頃が比較的良い時期だったのかもしれない。

これで、大塚国際美術館の作品関係のブログは終わり。
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大塚国際美術館 エドゥアール・マネ [美術・娯楽]

エドゥアール・マネ。
19世紀生まれのフランス出身の画家だ。
1860年代に発表した代表作『草上の昼食』や『オランピア』が、その当時の絵画界で大きく批判されることとなり、その後もなかなか世に大きく認められなかった。
デッサンと遠近法が稚拙だとか、色彩が平板的だと言われたりもしている。(個人的には彼の作品は1870年以降のもののほうが好みだったりもする。)
マネは死後に評価がより高まった画家だ。

大塚国際美術館には、マネの絵画は7点あり、そのうち4点を制作順に取り上げる。

草上の昼食
『草上の昼食』。
原画はフランスのオルセー美術館が所蔵している。
1862年から1863年にかけて製作された。
その当時、裸体の女性は神話や歴史の出来事にもとづくことが一般的であった。着衣の男性がくつろいでいる場所で裸体でいる女性は売春婦であったことから、あきらかに現実の女性を描いており、それが不道徳とされ、大きく問題視された。

オランピア
『オランピア』。
原画はフランスのオルセー美術館が所蔵している。
1863年に製作された。
1865年のサロンに出品し入選したが、こちらも批判を浴びた。
売春婦を描いているとされた点は同様で、くわえて日本の浮世絵に影響されてあえて平坦に描かれているところも、当時理想化された裸体画が伝統的絵画の手法と異なっているということで酷評された。

笛を吹く少年
『笛を吹く少年』。
原画はフランスのオルセー美術館が所蔵している。
1866年に完成した。
フランス近衛軍鼓笛隊のマスコット的少年を描いたとされている。
この絵も日本の浮世絵に影響され、陰影が少なく立体感が薄い。

フォリー・ベルジェールのバー
『フォリー・ベルジェールのバー』。
原画はイギリスのコートールド・ギャラリーが所蔵している。
マネが完成させた最後の主要な作品。
1882年に、サロン・ド・パリに出品された。
鏡の位置の不確かさ、バーメイドの後姿が右へずれていること、バーメイドが応対している紳士が手前には存在しないこと、カウンターに置かれたビンの位置と数に相違があるなど、批評家を困惑させた絵画だ。
その後、2000年に復元された劇場で撮影された写真により、この絵が不自然ではないことが判明した。
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大塚国際美術館 マティアス・ストーム [美術・娯楽]

マティアス・ストーム。
16世紀生まれのオランダ出身の画家だ。(オランダ出身かどうか確定的ではない)
長くイタリアで過ごし、50歳の生涯を終えるまで約200点の作品を残した。
その作品の多くはろうそくなどの単一の光源が印象的で陰影が強調された絵画であり、宗教画や歴史画が多い。

大塚国際美術館には、マティアス・ストームの絵画は1点あり、ここで取り上げる作品のみだ。

聖ヒエロニムス
『聖ヒエロニムス』の、アナモルフォーシス。
ここでは、原画そのままではなく、アナモルフォーシスというゆがんだ画像を円筒などに投影したり角度を変えてみたりすることで正常な形が見えるようになるデザイン技法での展示を行っている。
原画は、オランダのユトレヒト中央美術館が所蔵している。

これは、静止画より動画でみたほうがおもしろいと思うが、残念ながら動画は撮影していない。
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大塚国際美術館 ジュゼッペ・アルチンボルド [美術・娯楽]

ジュゼッペ・アルチンボルド。
16世紀生まれのイタリア出身の画家だ。
緻密に描かれた果物、野菜、動物、植物などを寄せ集めた、風変わりな肖像画を残していることでよく知られているが、神聖ローマ帝国のローマ皇帝フェルディナント1世の宮廷画家となり、宮廷の装飾や衣装デザインを手がけ、優れた水力技師としても活躍するなど、多彩な人だった。3人の皇帝に宮廷画家として仕え、祝祭の企画・演出なども行っている。

大塚国際美術館には、アルチンボルドの絵画は5点あり、そのうち4点を取り上げる。

夏
『夏』。連作「四季」の一つ。
現物はフランスのルーブル美術館が所蔵している。
夏、ということで、ブドウの実が熟していない。青年を表している。

冬
『冬』。連作「四季」の一つ。
現物はフランスのルーブル美術館が所蔵している。
冬、ということで、夏と比べると色彩が地味である。老人を表している。

火
『火』。連作「四大元素」の一つ。
現物はオーストリアのウィーン美術史美術館が所蔵している。
火は錬金術で男性を表し、また攻撃的な性格を示すとされているが、いかにも短気な戦士といった風貌である。

水
『火』。連作「四大元素」の一つ。
現物はオーストリアのウィーン美術史美術館が所蔵している。
水は錬金術で女性を表している。一見すると男性か女性か分かりづらいが、真珠のネックレスやイヤリング、サンゴの髪飾りで女性だと知れる。
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大塚国際美術館 ジョット・ディ・ボンドーネ [美術・娯楽]

ジョット・ディ・ボンドーネ。
13世紀生まれのイタリア出身の画家だ。
ビザンティン様式が支配的だった西洋の絵画に、三次元的な空間表現や人物の自然な感情表現をもたらしたとされ、「西洋絵画の父」ともいわれている。

大塚国際美術館には、ジョットの絵画は4点あり、そのうち1点を取り上げる。

イサクから拒否されるエサウ
『イサクから拒否されるエサウ』。
この絵画の日本語名はまちまちで、『エサウを拒むイサク』や『父イサクの祝福を求めるエサウ』という名称が用いられる場合もある。
サン・フランチェスコ聖堂 上堂に描かれたもの。
この、サン・フランチェスコ聖堂 上堂にジョットが描いたとされた絵画は、実はそうではないのではという論争が起こっており、複数の画家によるものの可能性が高いそうだ。
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大塚国際美術館 アレクサンドロス大王のモザイク [美術・娯楽]

アレクサンドロス大王のモザイク
ポンペイから出土したモザイク画で、出土したモザイク画の最高傑作の一つとされており非常に大きな作品。
5.8m×3.1mの巨大な作品で数百万個の石片が使われた。
現物はナポリ国立考古学博物館が所蔵している。
紀元前100年頃に作られたものとされている。

説明板に書いてあった内容を一部引用する。
このモザイクは、前300年頃のヘレニズム絵画を手本としたといわれている。大胆な短縮法やハイライトを用いた明暗法、当時の絵画の伝統であった四色主義がそのことを物語っている。ひときわ高い位置に描かれているのは、破れたダレイオスの方である。
紀元前4世紀に、ギリシャのマケドニア軍を率いて東方に遠征したアレクサンドロス大王が、「イッソスの戦い」でペルシャ軍と戦う様子を描いたとされている。

現在、東京国立博物館 平成館で開かれている、「ポンペイ」において、このモザイク画があったファウヌスの家を3DCGで紹介するコーナーがあり、そこでこのモザイク画も高精細な画像で見ることができる。
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大塚国際美術館 エル・グレコの大祭壇衝立復元 [美術・娯楽]

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エル・グレコの大祭壇衝立復元。
説明板に書いてあった内容を一部引用する。
宮廷貴族の子女で貞節な淑女ドーニャ・マリア・デ・アラゴンの名を冠したこの学院の祭壇衝立画は、エル・グレコ円熟期の1600年前後の制作であり、スケールも大きく質的にも最高傑作であるが、戦禍により絵が散逸したため、完成当初の様子は推論するほかない。

要は散逸した絵画を陶板画で再現し、元々あったであろう配置で、当時の様子を再現したということだ。
実物大での再現は例を見ないことで、大塚国際美術館らしい展示の一つ。

左側上は『キリストの復活』で、左側下は『羊飼いの礼拝』。
中央上は『キリストの磔刑』で、中央下は『受胎告知』。
右側上は『聖霊降臨』で、右側下は『キリストの洗礼』。

『羊飼いの礼拝』のみルーマニア国立美術館が収蔵しているが、他の部分はすべてプラド美術館が収蔵している。

ちなみに、大塚国際美術館にはエル・グレコの作品が9点ある。
エル・グレコは16世紀生まれのギリシャ出身の画家だ。
スペインで活動し、宗教画を多く描いた。
スペインでの初仕事としてトレド大聖堂から祭具室の祭壇画を依頼されて仕上げるが、独創的であり宗教的な面で非難を呼び、支払いのことでもめて、エル・グレコは訴訟を起こした。結局敗訴するが作品の引き渡しを頑として拒否、訴訟調停の上で減額で折りあった。その後もエル・グレコはしばしば注文主と報酬のことでもめたようだ。
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大塚国際美術館 イアサント・リゴー [美術・娯楽]

昨年、大塚国際美術館の記事を2021/11/8から30回にわたって書いていた。(11/8の記事はこちら)
撮影した写真がボケていたり、照明が写り込んでいたり、一部見切れていたり、そうしたものは排除していたが、他の作品もあれば記事にと、リクエストをいただいていたので追加で何日かにわたってアップする。(そういう理由でいまいちな写真が多いことについてはご容赦を)

最初はイアサント・リゴー。
17世紀生まれのフランス出身の画家だ。
肖像画を多く残しており、その当時の服飾の流行りなどがわかり、歴史的価値も高い。
長寿で80歳以上生きた。王立絵画・彫刻アカデミーの院長に就任し、貴族に叙されている。

大塚国際美術館にはイアサント・リゴーの作品が1点のみあり、これがその1点である。

ルイ14世の肖像
『ルイ14世の肖像』。
この画家の傑作として名高い作品であり、ルイ14世が非常に気に入ったことから公式肖像画となった。
原画はフランスのルーブル美術館が所蔵している。
ルイ14世は太陽王と呼ばれ、フランス絶対王政を確立した。ヴェルサイユ宮殿に代表される大造営事業を行ったことで有名。
マントが毛布かと思うほど重厚であり、レースや王冠、王杖など豪奢な王たる生活ぶりがうかがえる絵画だ。
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ふるさと納税返礼品 [飲食・料理]

これまでふるさと納税制度を活用したことはなかった。
制度を調べて、限度額を確認し、書類を記載し、確定申告をする、みたいなことが面倒だったのが大きな理由。
くわえて、節税効果があることはわかっていたが、大手ナショナルブランドや海外製品の返礼品があることに違和感があり、また損得だけで寄付をすることに胡散臭さを感じていたし、ふるさと納税ポータルサイトが儲かり、応援したい自治体の実入りが減るのもどうかなという思いもあった。

しかし、家計面で考えれば、制度化されたさまざまな仕組みを使わないのは賢いとは言えない。
それで、昨年末に初めてふるさと納税制度を使うことにした。
ポータルサイトを見ると、本当にいろいろある。
海外製ビーズクッション、大手美容液、大手ノートPC、大手プリンタ用インクカートリッジとか、もはやその自治体でなくていいのではというものも多数。

仙北市のあきたこまち5kg
最終的に自分が選んだのは、米。
年齢を重ねていまは昔ほど食べないが、米が大好きで、炊きたての白米や玄米、炊き込みご飯、釜飯など、いずれもたくさん食べてきた。(1食で3合食べたことも)
最初に頼むのはそれで間違いないだろう、ということ以外にも、リモートワークしていると自宅で食事する回数が増え、結果として米の消費も多いという理由もあったりする。

「龍の瞳」(岐阜県)が好みだが高くて日常使いしづらいことから、ひごろよく食べている、「青天の霹靂」(青森県)か「あきたこまち」(秋田県)で、と検索。
昨年12月時点で定期配送を受け付けていて、確定申告に間に合うもので、青森県内か秋田県内で検索したところ、いくつかの自治体がヒットし、そのなかから湖北市に申し込んだ。

先日、返礼品の「あきたこまち」が届いた。
今後数ヶ月に渡って定期配送してくれるので、楽しみだ。
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火事を目の当たりにし [雑感]

先日、たまたま有休をとっている風に強い平日、私が住んでいるマンションでアナウンスがあった。
マンションでアナウンスがあるのは、よほどのことで、これまでに数回あったかどうかだ。
その内容は、「隣家で火災が発生しています。住人の皆さんは避難をしてください。」というものだった。
そのアナウンスの前にやたらとサイレンが聞こえるなと思っていたら、近所で火事とは思わなかった。

寝室にいたのだけど、リビングへ出てみると、快晴のはずが青空がほとんど見えない。
もうもうと煙があがっていた。
火災の煙

これはのんびりしている場合ではないと、室内着から外出着に着替え、念のためベランダへ出てみた。
煙がすごく、風が強く吹き払われたりもするが、風向きによっては本当に視界が白くなり、咳き込みそうなほど。そして煙の熱を顔に感じるほどの勢いがあった。
よく火事の現場で煙で視界が悪くなり、避難が難しくなることは知られているが、外にいて、結構離れた場所ですらそう感じるので、本当に火災は侮れない怖さがあると感じた。
火災

ただ、幸いなことに、自分が住んでいるマンションまで延焼してきそうな様子はなかった。
反対側の車道には消防車と救急車が合わせて20台くらいあり、消防活動を開始していることもあり、避難はゆっくりしても大丈夫そうだと思い、持ち出すものを選ぶことにした。
(最終的にマンション管理組合の報告だと消防車が40台出動したらしく、相当な燃え方だったようだ。)
火災

それにしても、持ち出すものは悩む。
延焼はないと思ったので、財布、スマホ、家の鍵、モバイルバッテリーを持ち出したが、もしも避難する時間的余裕はあるものの延焼する可能性が高いようだと、もっと持ち出さないといけない。
友人や他のSNSなどでも意見をもらったが、どこでも買えるマスクや消毒薬などは金さえあればいいが、自身が日常的に使っている薬があればそれは持ち出す必要があるし、再発行が面倒な通帳や印鑑はおそらく持ち出したほうがいいのだろう。
できればノートPC(に入っている写真データ)も持ち出したい。

それから、こういう他の家屋からのもらい火は、その火元の家屋所有者から補償を受けることができるとは(重過失でない限り)ない。法律でそうなっている。
自分が火災保険に入っておかないと、賃貸であろうと持ち家であろうと、自身の家財の補償は得られないわけだ。

いろいろ考えさせられた火災だったが、この火災で重傷者や死亡者は出なかったことは不幸中の幸いだった。
一刻を争う緊急避難、時間的余裕はあるが半日~1日の避難、2日以上戻れない本格避難など、シーンに応じて持ち出すものをどうするか、きちんと考えてみようと思う。
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