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売却活動の経過-4 [住居・家具]

アジサイ
2件目の内覧の日となった。
1件目の反省点を活かし、窓ガラスの掃除、ベランダの清掃、ウォークインクローゼットの片付けを行ったほか、物置部屋としていた部屋もできる範囲で片付けを行った。

2件目は1件目とは異なり、自分が契約した不動産仲介業者にネット経由でアクセスしてきたということで、担当者がスムースに段取りをして説明をしてくれた。
2件目の反応も悪くなく、綺麗ですね、とか、広いなとか、ポジティブな反応が多かった。
最初に不動産仲介業者を選定するときの業者来宅時の反応も似たようなものだったが、これはリップサービスだと思っていた。
たまにお邪魔する友人たちの家も綺麗にされているところが多く、どこもこのくらいでしょうと考えていたからだ。

ただ、内覧希望者がこちらに気遣って迎合したり忖度したりする必要性はまったくない。
自分としては、普通に生活しているだけで大掃除だって年に何回もしないし、そんなものだろうと思っていたが、どうも平均値はそうでもないようだ。そういえば、賃貸を借りて出ていくときもだいたいきれいに使っていただいてというような言葉をもらうことがあった。
友人や同僚と話をすると、椅子が動く場所のフローリングが毛羽立っているとか、壁紙に取れない汚れが結構ついているという話も聞いた。
入居時に、すべての家具(棚や机や椅子など)の接地面にコルクやフェルトを挟むなり貼るなりしていたことが、床については功を奏したらしい。(これは傷対策だけでなく階下への防音対策も兼ねていた)
壁紙については何とも言えないが、タバコを吸わないこと、子どもやペットがいないこと、直上に換気扇のないリビングでホットプレートやガスコンロを使った調理をしないこと、あたりが理由なのかもしれない。

2件目も30分強を見学して帰っていった。
こちらもポジティブな反応だった。
その後、不動産仲介業者と話をすると、2件とも銀行でローンを借りる仮審査を受けることとなりましたという情報と、3件目の内覧希望者がいるので翌週末どうですかということだった。
最初の半月動きがなかったのに、次々と引き合いがあるのはありがたい話だ。
どこにでもある分譲マンションで、取り立ててステータスが高いブランドマンションというわけでもないが、いまはファミリー層の広めの物件が本当に不足しており、関心は持たれやすい属性とのことだった。
実際、ネット上で新築物件の情報を見ると、新築の3LDKはとんでもない値段がついていたりするが、通常の分譲マンションだと、広さや天井高は自分が売り出した物件よりも狭いところばかりだ。
自分が購入した頃は不動産が冷え込んでいて、買い手市場だったことが大きいのだろう。売る立場からすれば自分が買ったタイミングが良かったのだと思う。(売るつもりは全然なかったが)

3件目に備えつつ、断捨離を進めた。
(つづく)
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売却活動の経過-3 [住居・家具]

花
一件目の内覧当日。
それなりに掃除をして出迎えた。

一般的には不動産仲介業者がいろいろと紹介をするものらしい。
間取りがどうなっているとか、方角がどうなのでこちらから日が昇るとか、どの設備がどうなっているとか。
このときは自分の契約する仲介業者に別の仲介業者が問い合わせてきたということで、内覧希望者、問い合わせてきた不動産仲介業者、自分が契約した不動産仲介業者、売り主(つまり自分)という構成だったので、関係者が多い。
内覧希望者が最終的に買うかどうかは別として、ある程度気に入ってもらえるとうれしいということで、こちらからいろいろと紹介をする形になった。(不動産ではないが元営業職だったこともあり、相手の様子や関心を見極めつつの嫌がられない程度のアピールはそこそこ慣れている)

幸いにも、広くて綺麗ですねとか収納が多くていいとかの肯定的なコメントがいろいろとあったので、それは良かった。
30分強見たあと、内覧希望者と問い合わせてきた不動産仲介業者とが帰っていった。

自分が契約した不動産仲介業者は少し残って軽く打ち合わせを実施した。
今回は問い合わせてきた不動産仲介業者が主体となって説明をするべきだったのだが、マンションよりは戸建てのほうが得意な不動産業者だったらしく、あまり慣れていなかったのではないかとのことだった。問い合わせを受けていない側の不動産仲介業者がしゃしゃり出るわけにもいかず助かりましたとのこと。
幸いにも内覧希望者の反応は良かったので、後日購入の意向を確認しますとのことだった。

1件目の内覧としてはまずまずだったのかなと思うが、反省点もあった。
1つ目はベランダだ。ベランダはあまり掃除していなかった。マンションの場合は眺望がどうなのか見たいと考えるケースは多い。ベランダをじっくり確認することはないにしても、もう少し綺麗にしておいたほうが良かったと感じた。
2つ目は窓ガラスだ。それなりに綺麗にしていたつもりだが、磨き上げていたわけではない。他人から見たら気にならないレベルかも知れないが、時間帯と太陽の位置によっては砂埃のような汚れが目立つ場合がある。きちんと水拭きしたほうがいいと思った。
3つ目はウォークインクローゼットの中だ。服があれこれあるのはいいのだけど、スペースがあることをいいことに細々としたものを突っ込んでいた。使っていない古いデジカメとかテニスボールとか。帽子やカバンもあまりきれいに並んでいたとは言えず雑然としていたので、もう少しどうにかした方がいいなと。
いずれにしても初体験なことでもあり、反省点もありな内覧体験だった。

その翌日に不動産仲介業者から連絡があり、内覧希望者は前向きに検討しているとのことと、別の内覧希望者からの内覧申し込みがあったので、日程調整をとのことだった。
2週続けての内覧希望者で売り主側としては安心だ。安心だが、反省点の部分をどうにかしなくてはならない。
再び仕事から帰ったら、片付けとか清掃とかに勤しむ一週間となった。
(つづく)
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売却活動の経過-2 [住居・家具]

花
不動産仲介業者からの連絡は、内覧希望者がいるので日程調整をしたいというものだった。
初の内覧だ。
不動産を売却する場合、間取りだけ見てマンション投資をするような特殊なケースは除いて、一般的には中を見たいという買い主が普通だ。
平日は働いているのでどうしても休日とせざるを得ない。
連絡のあった週の土日のどちらかでと回答し、双方の都合がつく時間帯に来宅してもらうこととした。

ニーズはあるようだというちょっとした安堵感があったが、見知らぬ買い主候補が来るということになるので、掃除して片付けなくてはという思いのほうが強かった。
それなりに断捨離を進めていたつもりだったが、ぶっちゃけると箪笥の中や食器棚の中を綺麗にしてもパッと見は変わらない。色褪せた壁紙、古びた家電、使わなくなって隅に追いやった棚などはどうしようもない。
大きな物を業者に頼んで捨てたり、買い替えたりしない限り、雑然とした感じや古さは残る。
不要な衣類や書籍、小物家電などの処分も始めていたが、そういう点では美観的な意味での作業はほとんど進んでいないと言って差し支えなかった。

不動産仲介業者はそのままで大丈夫ですよと言っていたが、いやいや、そんなはずは、と日頃掃除をしないところも掃除をした。
限られた場所にしか案内しない友人とか親戚が来るよりも、ある意味で真剣になる。買ってくれるかもしれない相手だし、トイレなどを含めてすべての場所が見られることになるからだ。
ネットで調べたり様々な記事を読んでいると、中古マンションの場合、共用のエントランスに入って10秒くらいで「ここは見なくてもいいかな」「ここはぜひ見たい」と判断されるケースも多いらしい。高級な服を買うときと近いという表現をしている人もいた。内覧の対象となる家の玄関を入って数秒で関心度ががくっと落ちることもあるらしい。それだけ言語化しにくい第一印象のようなものが関係するのだろう。それは必ずしも綺麗かどうかとかだけではないようだが、綺麗に越したことはない。

平日の夜にのんびりブログを巡回している場合ではない状況である。そんな時間があったら、断捨離と清掃と整理整頓をして、第一印象を悪くしないようにするべし、という感じだった。
そうして少々ジタバタしているうちに、内覧希望者が来る日となった。
(つづく)
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売却活動の経過-1 [住居・家具]

ジンチョウゲ
不動産仲介業者のWebに自分の物件が紹介されたのが3月末ころ。
契約条件にもよるが、一般的には不動産仲介業者のサイトに掲載された情報はSUUMOやアットホームなどにも掲載される。(タイムラグがあり1日~数日ずれる)
写真や動画が完璧に揃ってから公開するものだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。
一定の期間毎に情報をアップデートしていき、情報更新が活発な物件という印象を与えつつ、Web上でお気に入り登録した人などに更新通知を行うような仕組みのようだ。
なので、最初に公開されたときは、数枚の写真と間取りだけだった。

大手の不動産仲介業者であれば、売り主向けの報告用専用Webページを用意してくれる。
そこを見ると、前日のアクセス数だとか、不動産仲介業者が契約して出稿している広告バナーに自分の物件が何度表示されたかとか、周辺地域の値動きだとか、お気に入り登録された数だとか、いろいろな情報がわかるようになっている。

また、インターネット以外に近隣へのチラシポスティングも行うこともできる。(仲介業者にもよる)
その地域の賃貸に住んでいて近くの中古物件を買いたいと考えている人や、親なり子なりを呼び寄せて近くで住みたいというニーズなどもあり、意外とチラシも見られているものらしい。(地域によると思われる)
こちらとしては、大幅なコスト増などないのであれば、やれることは大体やろうと一通りお願いした。
屋内写真、屋外写真、近隣主要施設の写真、部屋の3D動画撮影、チラシのポスティングなどだ。(チラシは制作の時間や配布の手配があり同時掲載物件との兼ね合いもあるので、実際の配布までは1ヶ月くらいはかかるようだ)

情報公開後、お気に入りの数はじわじわと伸びるが、1週間たっても10日たっても特に動きはない。
売却活動の平均期間が4ヶ月だとすると、そろそろ動きがないとまずいのではと感じたりする。(焦ってはいなかったが、自分の物件に魅力がないのかなと思ったりはするものだ。(苦笑))

2週間たっても何もなかったが、淡々と断捨離や清掃を進めた。
実際問題として、ウォークインクローゼット、押入れ、ストックルームなど備え付けの収納スペースに加えて、カラーボックス、衣装ケース、箪笥、リビングボード、食器棚などの家具があり、住んでいる間に増え続けた物品でうまっていた。
詳しくは別記事に書くが、真剣に隅から隅まで見直すと、明らかにもう廃棄したほうがいいものが大量に存在していた。
とりあえず、自治体が回収する家庭ごみや資源ごみで出せるものを出し始めた。

そうこうしているうちに掲載開始から16日目となる日に不動産仲介業者から連絡があった。
(つづく)
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売却活動開始にあたり-2 [住居・家具]

アカツメクサ
不動産仲介業者決めと並行して考えなくてはならないこととして、売却後の別の住処をどうするかということもあった。
次の場所を決めなくてはならない。
再び買うのか、それとも借りるのか。地域はどうするのか。戸建てなのか集合住宅なのか。
地域はどこにするのか。予算としてどのくらいを考えるのか。
さらに言えば、時期も決める必要がある。

分譲新築マンションや建売の一軒家を買うという選択肢は早々に落とした。
ごく短期で自分が気に入る物件に出会える保証はないし、購入するには不動産価格が高すぎる時期ではないかと感じているからだ。
中古マンション購入も選択肢から早々に消した。状態のいい築浅の中古マンションは高い。かと言って古い物件を買ってリフォームするのはかなり金がかかるし、何よりも業者選定からリフォーム完了までの時間もかかる。リフォームを考えるのは楽しいものの、忙しい時期に進める話ではないと思った。
中学生の頃からずっとマンションやアパートなどの集合住宅住まいで、宅配ボックスやセキュリティ面などでのメリットを感じていたので、一戸建てを借りるという選択肢もない。
そうなると賃貸ということになる。できれば住んでいる住まいと同等以上の設備(宅配ボックス、監視カメラ、エレベーター、エアコン、ウォシュレットなどなど)がある住処にはしたい。また別記事で書くが住んでいて不満な点がいくつかあったのでそれを改善できる物件がいい。

最終的に残った選択肢は新築または築浅の賃貸の集合住宅を借りるという道だった。
数年のつもりで手早く選び、そこが気に入ればそのまま住み続ければいいし、飽きたり気に入らなかったりすれば契約更新のタイミングで別の賃貸に住み替えればいい。もちろん賃貸であっても住み替えには引っ越しや手数料などで金はかかるが、買うときほどの決断力はいらない。子どももペットもいないし、誰かを介護しているとかもない。大家族と違って立場的には自由に動きやすい身なので、そのくらいの気楽さ加減で考えることとした。

こうして、賃貸物件探し(地域もこだわっていないので場所の検討も)、不動産仲介業者選定と契約、撮影と住み替えを念頭にした断捨離、マンション理事としての仕事、職場の期末進行などが重なり、2月終わりあたりから心理的にも時間的にもブログを書いているどころではなくなっていた。
(つづく)
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売却活動開始にあたり-1 [住居・家具]

シャガ
不動産仲介業者との契約にあたり、決めることがある。
売出し価格をどうするか、公開日や契約日をいつにするか、どのサービス(無償・有償)を使うかなどだ。
専属専任とか専任とか一般とか契約形態をどうするかということも決めないといけない。それぞれにメリットとデメリットがある。
また仲介手数料が当然ながらかかる。法的な上限として3%+6万円が定められているので、もしも3%で契約した場合1000万円で売却したら36万円が不動産仲介業者の取り分となる。5000万円なら156万円、1億円なら306万円だ。(これに加えて消費税がかかる)
仲介手数料は交渉次第で下がる場合もあるし、最初から低めの業者もある。

部屋の写真を載せるのか載せないのか、動画撮影をして載せるのか載せないのか、細かい点についても決めていく必要がある。
あまりにも汚れていたり不要な荷物が写り込んでいると、応募数は落ちるだろう。
しかしこちらも生活をしているわけで、しかも10年以上が経過した部屋だ。生活感のない綺麗なモデルルームのような写真にはならない。
すべての部屋を撮影して載せるケースは少ないようなので、一部屋物置部屋にしてそこは撮影対象とせず、写すべき部屋のみ小綺麗にして撮影してもらうこととした。

売り文句については不動産仲介業者が考えてくれる。
ただ、これは担当者の熱意やその業者のノウハウなどで全然異なってくる。
自分自身、周辺の相場を知るためにいろいろなサイトを覗いたが、同じマンションでA社仲介とB社仲介とで、全然情報量が違うケースが多々あった。
写真についても同様でたくさん掲載されているけど素人がスマホで撮ったのかなという写真があったり、写真が一枚もない物件もあったり。(写真がない物件は売り主がそう希望する場合もあるそうだが)

このあたりも、熱意はあるけど若年で頼りない人や、IT系に得意そうでない業者の場合は、ネットによる集客は期待しないほうがいいかもしれない。
とりあえず、いろいろと決めて不動産仲介業者と正式に契約したのが3月中旬のことだった。
(つづく)
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売却に向けて動き出す-3 [住居・家具]

アセビ
不動産仲介業者 数社との打ち合わせを1回ずつ実施した。
話をしてみると、不動産業界にいそうだなという感じの人ばかりかというと、そうでもなかった。
年齢もさまざま。
提案書の説明を受け、質疑を行い、実際のこちらの住居の様子を見てもらった。
それぞれ1時間強の打ち合わせとなった。

慎重に進めるのであれば、時間をかけて仲介業者を選定するという方法もある。
こちらも忙しい時期とはいえ、今月すぐにでもというような切迫した状況ではない。
ただ、やたらと時間をかけたところで、売れるか売れないかは縁次第だし、担当者との相性は進めてみないとわからない面があると考えた。
そして、切迫しているわけではないが、売るなら早いほうがいいとも思っていた。
理由はいくつかある。
1つ目は築年数だ。不動産関連のサイトを見ると、5年刻みくらいで影響がありそうな印象だ。確かに9年目と10年目との違いはインパクトが大きい。14年目と15年目とか18年目と19年目とかではそれほど違いはないかもしれないが、買う側にとっては少しでも築浅なほうがいいだろう。
2つ目は活動開始時期だ。首都圏の中古マンションの平均売却活動期間は4ヶ月くらいとなる。4月に始めれば夏のうちに売れるかもしれないが、仕事が落ち着いて夏ころから本格活動とかやっていると初冬あたりになるかもしれない。寒い時期の引っ越しはこちらが大変だ。(4ヶ月は平均であって、7ヶ月とか10ヶ月とかかかることだって普通にある)
3つ目は不動産市況の状況だ。一本調子で平米単価が上がっていた不動産関係も踊り場を迎えているように見えた。実際に前月比でプラスでないペースが少し高まっているようだった。仮に不動産バブルのようなものが弾けてしまうと落ち着くまで待とうというケースが出てくるかもしれない。
4つ目は金利政策だ。これまで日銀は諸外国とは異なり異常な低金利を維持してきた。つまり住宅ローンが借りやすいのだ。ところが日銀総裁が変わることが既定路線で、どこかで金利が上がるかもしれない。そうなると住宅ローンの審査に落ちるケースが増えるかもしれなかった。
調べれば調べるほど、時間をかけない方がいいと思えてならなかった。(実際にそうかどうかはわからないが、そう感じたということだ)

不動産仲介業者のサービスは似通っている。
細かい点では、付帯サービスが豊富だとか、動画撮影による紹介を行えるとか、いろいろある。
ただ、自分自身のなかにあったのは、購入希望者と自分とを繋げてくれるときに安心な担当者で、なおかつサービスがわりといいところであるべきだという考えだった。
結局、そのポリシーに従って、絞り込んだ2社ともう1回ずつ会い、最終的に1社に決めた。
そこが外れだと感じたなら3ヶ月後に契約満了して他社にすればいいだけのことだ。(3ヶ月で契約が満了となり延長しないでの切り替えはノーペナルティなので)
3月上旬のことだった。
(つづく)
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売却に向けて動き出す-2 [住居・家具]

モモ
複数の不動産仲介業者にWebから連絡したところ、システムの受付連絡メールがすぐに届き、それぞれ個別に担当者からの連絡もあった。
どこに問い合わせをするかというのはネットで見ると、複数に連絡するのが定番なようだ。
また、大規模、中規模、地元密着、ネット専業、リフォーム専業など、いろいろな属性の会社に連絡をするのが好ましいという記事もある。
しかし、現実的にはそう何社とも会えない。
管理組合の理事業務があり、職場は期末を迎えつつあり、退去のための荷物の整理もしなくてはならず、平日も休日もやることがてんこ盛りだった。
結局数社に限定してメールでやり取りを行うこととした。

査定するにあたりいくつかの質問に答えるよう依頼が含まれていた。
リフォームの状況、分譲時からの間取り変更の有無、住み替えの理由、住み替え先の有無、売却の真剣度、売却の希望スケジュール感、不具合箇所の有無、ローンの残債有無などだ。(業者によって質問内容は微妙に異なるが、概ね同じ)
それらに回答すると、早々に簡易査定の結果や提案書などが返ってきた。
想定していた金額だった。
業者によって金額の高い低いはあるが、正直この査定額はあてにならないと思っていた。
高い査定額を出してきたところで、それで自分たちが買い取りますというわけではない。買い手がつかなければ結局値引きして売ることになるのだ。
ただ、そういう意味では周辺相場の範囲内だったので、安心できた。

メールのやり取りから10日以内に各社の担当者にそれぞれ個別に来宅してもらい、打ち合わせを実施した。
2月がそろそろ終わるころだった。
(つづく)
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売却に向けて動き出す-1 [住居・家具]

フクジュソウ
不動産を借りたことも買ったこともあるが、売ったことはない。
不動産サイトで相場を調べることにした。
いまはネットで近隣の中古マンションや中古一軒家の販売価格がすぐにわかる。
もしもこの値段が恐ろしく低いようなら、住み替えに踏み切ったかどうかはわからない。

調べてみると、新築のマンション市場が値上がりし続けていて、中古マンションもそれに引きずられてそれなりの価格がついていることがわかった。
新築マンションの値上がりの理由はいろいろあるようだ。
自分は専門家ではないのでネット上での情報がベースとなるが、「資材や人件費の高騰」「旺盛な資産投資としての需要過熱」「歴史的な低金利で組みやすいローン」「新型コロナ以後の住まいへの金をかける層の増大に伴う分譲側の強気の価格設定」などが影響を与えているようだ。

中古マンションの需要が高まるのは2月~3月らしい。
2月上旬の段階では、とてもではないがそれには間に合わない。
今月にも手放したいというほど切羽詰まっているわけではないので、中長期戦になることも覚悟しようと判断した。
そこで、軽くネットで情報を検索し、不動産仲介関連サイトから複数の仲介業者にコンタクトを取った。
話を聞いてみないことにはどうしようもない。
それが2月中旬のことだった。
(つづく)
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もやもやとした-3 [住居・家具]

ヤグルマソウ
集合住宅を所有すると管理組合に所属することとなり、当番制で理事にならなくてはならないということを、所有するまではあまり意識したことがなかった。
大規模マンションだと、数百世帯が住み理事20名だとしても20年以上当番が回ってこないというケースもある。
一方で数十世帯の小規模マンションだと理事5名だとしても5年に1度とか7年に1度とかのペースで当番が回ってくる。
自分が住んでいるマンションは小規模だったため、もう数回理事になっている。
そして2022年度もまた理事となった。

管理組合の業務に携わったことのない人にはなかなか想像しにくいことだが、意外と考えなくてはならないことが多い。
建物が老朽化してくると共有部の修理をしなくてはならないし、業者からの売り込みがあれば検討しなくてはならないものもある。
共用のネットワークが遅いと申し入れがあったとか、駐輪場に入らない自転車を買ってしまった人への対処とか、植え込みが枯れたとか、細かい問題も対処が必要だ。
管理会社はいるが、そこに全部を丸投げはできない。なぜなら主体はあくまでも住人であり、管理会社はそこから委託されているだけだからだ。任せっぱなしにすると不当な取引が行われてしまうリスクがあるし、そもそも駐輪場を拡張するとか駐車場のレイアウトを変えるなどといったことは、管理会社だけで決められない。

ただ、この管理組合という仕組みは曲者だ。
自分はほぼ毎回きちんと理事会に参加し、主体的に意見を出してきた。それなりに貢献したと思う。
ただ、当番が回ってきても一度も参加しない住人が結構いる。
「若い人に任せたい」とか「子どもの野球コーチをしている関係で時間が取れない」とか「仕事で土日は休めない」とか。根底には「誰かがやってくれるでしょ」とか「自分(だけ)は忙しい」とか「面倒だな」とかという考えがあるのだと思う。
不参加に対するペナルティも、参加に対する褒美もない。(時給換算で報酬を出すところもあるが大半は微々たるもの)
不公平感極まりない。

この部分も、もやもやとした部分の大きな点だった。
何一つ仕事をしない人のために真面目な数人が無償残業しているのと一緒だ。
十数年に一度しか回ってこないならともかく、5~6年に一度回ってくるのだとやりきれない。
不参加者に理由があるにせよないにせよ、不参加は不参加だ。自分は「何の思入れもない人のために働くお人好しな搾取される側の人」に甘んじたいかと言われれば違った。
(補足しておくと、きちんとした人のほうが多く、積極的に参加している理事同士はよく意思の疎通もできていたので居心地が悪いわけではなかった)

もちろん、自分も管理組合を無視するという手に出る方法もある。
それは自分と同じように真面目に取り組んでいる人に対して申し訳ないと思う。同じような低レベルな人にはなりたくはない。
加えて、結局のところそれは自分の所有する資産が毀損していくことに繋がる可能性がある。運営に無関心な人が増えて管理会社の言いなりになり、やらなくてもいい高い修繕をすることになったり、共用インフラが正しく適切に維持されなかったりするかもしれないわけだ。

子どもがいて転校や転居が気軽にできないとか、ローンが残っていて売却してもその後が大変だとか、地域に根ざした活動をしていてその住まいから離れがたいとか、小さい頃から住んでいて思い入れが強いとか、そういう理由はない。職場への通勤が可能な範囲ならどこにだって移っていい。
1月終わり頃の時点で、身軽な自分が取りうる現状の打開方法は持ち家を手放すという結論になりつつあった。
(つづく)
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もやもやとした-2 [住居・家具]

苔
昨年夏から秋にかけてキッチンをリフォームした。(記事はこちら
初めて設置した食洗機でその良さを知り、音がしにくいシンクや換気扇の手入れのしやすさなど細やかな技術改善に感動した。
それなりに金はかかったが満足感は高かった。
キッチンの次は浴室や洗面所をリフォームするのも考えようと思っていた。
ただ、金が必要になることと浴室のリフォームは数日以上入浴ができなくなる(その間は銭湯に行くとかスポーツジムを活用するとかホテルに泊まるとか)ので気楽には考えられないなとも感じていた。

年が明けた頃にリフォームをする方向性に疑問符が浮かぶようになった。
確かにリフォームをすると快適な生活が手に入る。見た目も綺麗になるし、交換した部分はしばらく故障や不具合などとは無縁でいられる。
しかし、投資対効果を考えるならばその後10年以上そこに住むという前提でなくてはならない。
自分はここにあとまだ10年とか20年とかそういう長い単位で住むのだろうかと気になったのだ。
20年後はおそらく働いていないし、東京にいる必要もないかもしれないが、それでもここに住むことが一番いいのだろうかと。

持ち家に求める広さ、機能性、立地条件については、世帯の状況によって異なると思う。
20代なら結婚するかもとか子どもができるかもとか転職するかもとか考えるかもしれない。
50代なら親を呼び寄せるということだってあるかもしれない。
70代なら高齢者向けの寝具や手すりなどが必要になるかもしれない。
独身か否か、子どもがいるかいないか、子どもがいる場合独立したか否か、親と一緒に住むか否か、資産状況はどうか、仕事は何をしているか、どのくらい家で過ごす時間があるのか、友人や親戚が来宅することが多いか少ないか、実家が近いか遠いか、転勤の有無など、さまざまな状況によって選択肢が限られるし、その人の人生設計や趣味嗜好にもよるだろう。

いずれにしても、住んでいる持ち家に手をかけ続ける=金を投下するのが自分にとってのベストで唯一な道とは思えなくなってきていた。
(つづく)
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もやもやとした-1 [住居・家具]

タンポポ
昨年末の大分・福岡の旅行記を書き終えてからブログの更新ペースが落ち込んでいた。
しばらく忙しいため」という記事を書いてからは月に3~4回投稿するかどうかというペース。

忙しかった理由としては、住んでいる家を売って住み替えをするためのさまざまな活動が大変だったということにつきる。
仕事の面でも期末から期初にかけての業務に加えて、半分自発的に進めている社内プロジェクトが重なったこともあって、ちょっと忙しかった。
ブログを書く時間を捻出できないほどではないが、精神的にはまったりブログに向き合うという感じにはなれず、日頃読んでいるブロガーの皆さんの巡回ペースも相当落ちた。

転勤辞令が出たとか、結婚・離婚することになったとか、親の面倒を見るため地元に戻るとか、破産をして家を売却しなくてはならないなどと言った、そういう誰にでもわかりやすい差し迫った理由ではない。
もやもやとかふわふわとか、そういうレベルで考えはじめたのは、昨年秋あたりだった。
(つづく)
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サーキュレーターを購入 [住居・家具]

エアコンを使わないと寒い季節になってきた。
冷房はすぐに効き、その後も体感的な快適さを維持してくれる。
一方で暖房は最初は暖かいと思うものの、なんとなく足元が冷えるような気がすることもしばしば。
電気代が上がっていることもあるので、効率よく暖められないかなと思い、以前から考えていたサーキュレーターの導入で改善を図ってみることにした。

先月、いくつかの家電量販店の売り場をのぞいてみたが、サーキュレーターはずいぶんと少なかった。
この時期はエアコンや加湿器のほうが売れるのだろう、どの店舗も実物展示はいいところ10種類あるかどうかというところだった。ネットで見る限り何十種類もあるのに。
ただ、この手のものは実物を見たら思いの外、大きかったとか、ちゃちな感じだったとかがありえるので、できれば実機展示があるなかから選びたかった。

上下左右に首を振ること、大きすぎないこと、色が奇抜でないこと、掃除しやすいこと、加湿や温冷などの高度な機能がついていないこと、あたりで検討し、山善のサーキュレーターを購入した。
上下左右に振れるなら、暖房の効率化ができなくとも室内干しの洗濯物を乾かす役には立ちそうだし。

サーキュレーター

導入前と後で何%効率的に室内の空気を循環しているかといった具体的な数値はわからないが、確かに差は感じる。
もっとも、足元が冷えるのは、日本の家屋の断熱基準が先進国で最悪と言われるほどオンボロなことが理由の一つだ。窓も壁も後進国かと言われるほど非効率的で乏しい断熱性で成り立っているのだ。(結露するアルミサッシや単板ガラスの窓で何の対策も取られていない家は諸外国では欠陥住宅とされる)
こればかりは日本に住む以上受け入れるしかない。せっせとサーキュレーターを活用して撹拌しようと思う。(全然省エネではないけど、エアコンの温度を上げまくるよりはいいだろうし)
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キッチンその後 [住居・家具]

キッチン
キッチンを取り壊してリフォームしたことを書いた。(記事はこちら
完成したときの全景を撮っていなかったのは理由がある。
実は、食洗機の到着待ちとなっていたのだ。
他の部分は全部完成していたのだけど、半導体や物流の混乱でいまも給湯器や自動車など1ヶ月以上待たされる状況が続いているが、食洗機やコンロなども工事日までに間に合わないケースがある。
今回は1ヶ月待ちだった。
それが到着し、空きスペース(コンロとシンクの間の上段の引き出し)への設置が終わったので、写真を撮ってみた。
食洗機の利用も初であり、使い慣れるまでもう少しかかりそう。そのうち感想を書こうと思う。

体調が1ヶ月以上思わしくなく、通院・検査・投薬が続いていて記事の更新頻度が落ちていたりブログ巡回をしていなかったりしていたが、ぼちぼち記事は更新できる見込み。(生死に関わるとか手術どうこうとか食事制限があるとかそういうものではないのでご安心を)
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キッチンを取り壊して [住居・家具]

キッチン
この写真は、システムキッチンを撤去したところ。
ここからさらにタイルが剥がされるが、作業の合間に撮った写真の中ではこれが一番撤去された状態だった。
ちなみに自分でやったわけではない。

キッチンを入れかえようと、春頃から検討してきた。
ネットで口コミサイトや動画による体験談を確認したり、メーカーのショールームを見たり、相場を調べたり。
最終的にメーカーを決め、レイアウトを決め、オプションを確定し、担当の人が来宅して現場確認をしてもらい、契約書を交わし、工事の日となった。
メーカーによっては、ここのところの円安やインフレで5%とか10%とか値上げするところも出ている。
自分は値上げ前に工事してもらえたが、工事費+什器で少なくとも50万円以上かかるものなので、5%でも10%でもかなり大きな違いとなってしまう。
半導体不足で、ガスコンロや食洗機の納期が不安定な状況がまだ続いているらしく、リフォームをしたい人にとっては、逆風となっている。(一般的に納品し設置完了した時点で支払いが発生するため、工事完了までに値上がりしてしまうこともありえるのだ)

工事は2.5日くらいだった。
家によっては3日以上かかることもあるそうで、うちは床の水平や壁の垂直も取れたままだし、寸法も歪なところがなく、楽だったと工事業者の人が言っていた。(地盤が良くない家屋や元の工事が良くない家屋だと水平垂直が取れていない状態になっていることがあるそうだ)
新しいキッチンは快適。
細かいところにいろいろな工夫がされており、集合住宅入居時に備え付けられたシンクや吊り戸棚と比べると、新しいものは細々と改良されていることを実感。
それなりに費用がかかったが、満足。(^^)
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温水洗浄便座を買い替え [住居・家具]

温水洗浄便座
いまの住まいに住み始めたときから使っていた温水洗浄便座だが、20年近く経ったこともあり、そろそろ交換しようとネットを物色。
使っているトイレタンクや便器、便座のすべてがTOTOだったので、TOTOで検索。
ネット検索すると、半導体不足の影響か納期未定で、2ヶ月近くかかるかもしれないとのこと。
幸いにも完全故障しての交換ではなく、経年劣化が目立ってきたという理由だったので、納期まで1ヶ月でも2ヶ月でも問題ない。

それが先日届いた。
温水洗浄便座を自力で交換したことはなかったが、設置を頼むとそれなりの費用がかかる。
素人でも特に問題なく交換できるということだったので、やってみた。
特に問題なし。
壁が石膏ボードなのでリモコンの設置がちょっと不安だったが、固定は付属のボードアンカーを使わなくても問題なかった。
2週間くらい使ってみたが使い勝手もよく、なかなかいい。
20年近く前の温水洗浄便座は操作盤が本体付属だったこともあってかなり重く、取り外しての掃除が大変だったが、新しいものは本当に軽く、掃除もしやすくなった。

古い温水洗浄便座は粗大ゴミに出し終えたこともありすっきり。
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