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ゴヤ展 [美術・娯楽]

ゴヤ展看板国立西洋美術館で開かれているゴヤ展を見に出かけた。
文化の日だから、というわけではなく、それはたまたま。
大佛次郎賞・ロータス賞を受賞した、堀田善衞氏のゴヤに関する本を読んでいたこともあり、ゴヤに興味がことさらあったので、珍しく開催期間の早い段階で見ることにしたというのが理由。

フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテスは1746年に生まれ、1828年に没している。
82歳まで生き、スペイン最大の画家の一人として栄達したが、多くの子供が夭逝し、大病を患い、異端審問所に召喚されフランスに亡命するなど、順風満帆の人生というわけではなかったようだ。

今回のゴヤ展は、異端審問所に召喚される原因となった『裸のマハ』という絵と対になる『着衣のマハ』が40年ぶりに日本で公開されるとのことだった。
楽しみ。

ゴヤ展チケット当日券を購入。
中は撮影禁止のため、カメラをしまい、建物の中へ。

絵画25点、素描40点、版画57点、書簡1点の、計123点が公開されているということで、なかなかの規模。
早めの時間に訪れたが、人ごみもすごい。休みの日は開館直後の方が無難かも。

『着衣のマハ』『魔女たちの飛翔』『自画像』『スペイン王子フランシスコ・デ・パウラ・アントニオの肖像』などの絵画も素晴らしかったが、独特の版画も特徴的。
この美術展を見に行く前に、ゴヤについての知識を少し増やして訪れると、より楽しめると思う。
個人的には『着衣のマハ』よりも『初代フロリダブランカ伯爵ホセ・モニーノ・イ・レドンド』の方が好みの絵だった。

これは個人的な意見だが、『猫の喧嘩』や『若牛での闘牛』などを見ると、ゴヤは動物よりも人の方がより上手に表現しているように感じる。堀田善衞氏の本の中でも、馬の表現は今一つみたいな記述がわりと多かったし。

絵画がもっと多ければと欲が出るが、本家プラド美術館に行かないと、それは無理な話なのだろうな。
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リュカ

ゴヤ展、今日いってきました。
私は素描のグロテスクさが印象に残った展覧会になったかなー(笑)

確かに動物よりも人間の方が素晴らしい表現力がありますね。
by リュカ (2011-11-09 19:11) 

kou

>リュカさん、
行かれましたか。
版画の独特の雰囲気は、以前に読んだ本で目にしていたので驚きませんでしたが、何とも言えないですよね。少し漫画チックなところもあったり。
馬や牛より人や衣装の方が生き生きした印象を受けました。
by kou (2011-11-09 22:30) 

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