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早朝のガンジス川 [旅・場所]

朝のガンジス川岸の礼拝場昨夜にも訪れたプージャの礼拝場に到着。
10時間前は人も多かったが、日の出が過ぎたころ(朝6時前)は人もそれほどいない。
曇っていて、残念ながらガンジス川に映る朝の太陽を拝むことはできそうにない。

バラナシのガンジス川で沐浴を行うことは、ヒンドゥー教の人にとっては特別な意味があるとのこと。
ここで沐浴をすれば、現世でのどのような罪も洗い流される。
基本的に、現地の人は左の写真から見えている手前の方で沐浴を行う。
外国人は、対岸側にボートで渡って沐浴をすることが多いようだ。
ネットで探してみると、ガンジス川は衛生的とは言えないため、遺灰や遺体を流していたり、下水が流れ込んでいたり、洗濯をしていたりする北西側(手前側)よりも、南東側(向こう側)の方が水が少しでも綺麗という意味もあるとのこと。それ以外に、敬虔な信者と、一見の興味本位な旅行者と、近くで入られては困るという面もあるのだろう。

朝のガンジス川ツアーのボートに乗り込む。
やはり昨夜と同じで、物売りがボートに乗り込んでくるが、まだボートの数が少なく、他に移れなくなると困るからか、すぐに下りて行った。

少年船頭が櫓を操作し、少しずつ川を離れて、ゆっくりと上流に舳先を向ける。
早朝からすでに気温は30℃くらいあるが、川の上ということであまり暑さを感じない。
雲が出ているせいもあるかもしれない。
朝のガンジス川は、夜とはまた雰囲気が違う。
岸沿いの上流側にはカラフルな色合いに塗装された建物が見える。

沐浴をしている人たちは、下の写真のような感じ。
沐浴をする人々
インドのガイドブックや写真などで、ガンジス川で沐浴をする人たちがいっぱいいる光景を目にすることがあるかもしれない。
それは、お祭りの日や記念日など、特別な日のことであり、沐浴は毎日ぎゅうぎゅうということではない。
それでも、朝6時ころ川で沐浴をしようとする&した人がこれだけいるというのは、ガンジス川ならではだと思う。

ガンジス川に手を入れてみた現地ガイドが勧めたので、ガンジス川の水をすくってみる。
これで現世の自分の罪が少しだけ洗い流されたりしてくれればありがたい。(ヒンドゥー教ではないけど(^^;)

水は冷たくはない。
結構深い場所もあり、旅行客が不用意に対岸まで泳ごうとして流され、溺死したり行方不明になったりする事故もあるらしい。
現地の人が泳ぐのとはわけが違う。
上でも触れたが、大腸菌や赤痢菌などの菌が身体に侵入するリスクがある川で、決して衛生的ではないため、体調に自信があり、その後の旅程を気にしなくていい人なら、旅行者向けの場所で沐浴してもいいと思う。
実際、インドへ行った人が肝炎になったり胃腸を壊して下痢に悩まされてしまったケースは多く、あえてそのリスクを高めるかどうかは自己責任で行うしかない。
一応、自分はこのあと、持参していた殺菌ウェットティッシュで手を拭いておいた。(^^;

ガンジス川岸の建物ガイドによると、向こう側に見える建物の2階部分あたりまで、水が増水したことがあるとのことだ。
この写真のように、いたるところに階段状になっている場所があるが、雨季になると、階段部分はすべて川の下になるらしい。
たまにそれ以上水かさが増して、店や礼拝場が冠水することもよくあるらしい。
川幅は広いが、それだけ雨量が多いということなのだろう。
この階段部分は、沐浴する時に下りる場所としても使われているが、ここで髪や身体を洗う人(風呂代わり)や、歯を磨く人、洗い物をする人もいる。
生活河川って感じ。

ガンジス川からの眺め左の写真は、少し上流まで移動したところで下流側を撮影したもの。
日が出ていないのが残念。
ガイドブックや観光写真を見ると、日の出のときには、この左側の建物たちがオレンジ色に輝く。
6月半ばといえば、そろそろ雨季のころ合い。
雨が降らなかっただけでもマシだと思うしかないか……。
(ここまでの旅程で一度も雨にはあたっていない)

洗濯している様子右の写真は、洗濯をしている人たち。
現地ガイドによると、このあたりの宿で使われているシーツ類だろうと言っていた。
石鹸やら洗剤やらを使って洗っているようだが、ガンジス川の水で洗って、その辺に吊るして乾かすので衛生的なのかどうかは疑問。(^^;
叩き洗いだから、結構な力仕事。
女性もいたが、こういうシーツっぽいものは男性の方が洗っている人が多かった。

途中で、ボートを反転させ、ゆっくりと下っていく。
こうやって観光していると、他のボートと近づくこともあるが、白人や黒人の旅行者は少ない。
インドの人たちが一番多いのだけど、旅行者としては日本人観光客が比較的多い気がした。
映画や小説などの影響なのかもしれない。

やがてボートに乗り込んだ場所に戻ってきた。
上陸し、ガンジス川のボートからの見学は終わり。
朝のガンジス川
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コメント 6

うつぼ

私もさすがに沐浴する勇気はございませんねぇ。。
色んなものがぷかぷか浮いてる、みたいな話を聞いてしまったものもありますが。
シーツ、、乾いても何か残っていそうですね。(^_^.)
by うつぼ (2012-07-01 17:03) 

kou

>うつぼさん、
女性が沐浴するのは、いろいろとハードルが高いみたいです。
水着に、Tシャツ+長めのパレオというスタイルで入ると悪目立ちしないそうですが。
地元の人は、洗濯したものを干す場所がないと、道路や川原に広げて乾かします。乾季はともかく雨季はどうするのだろうと不思議です。(^^;
by kou (2012-07-01 17:35) 

cocoa051

沐浴なんて、ボクも勇気がありません。

by cocoa051 (2012-07-01 18:49) 

kou

>cocoa051さん、
沐浴をする旅行者は、それなりにいるようです。
私は自分が沐浴をすることそのものには関心はないので、手を少し浸すだけにしました。(^^;
by kou (2012-07-01 20:01) 

リュカ

日本はとにかく綺麗ですものね(笑)
わたしも川に手は入れるだろうけど、そのあと除菌ティッシュで絶対拭くと思います(笑)
そのあとの旅行が体調不良でダメになったら悲しいですものね。
by リュカ (2012-07-02 14:33) 

kou

>リュカさん、
公害がひどかった1970年前後だと、日本の河川や工業地帯の海も危なかったですが、さすがに最近はそんなこともないですし。
ツアーや短期旅行だと、あまり無茶できませんよね。(苦笑)
by kou (2012-07-02 21:34) 

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