バラナシ観光

早朝のガンジス川見学を終えて、バスに戻る。
いったんホテルへ移動し、荷物を取りまとめて、朝食。
朝早い時間だったので、やや眠いが、さすがにベッドで寝るほどの時間はない。(^^;
朝食を済ませて、9時前にチェックアウト。

バスに乗って、まず向かったのが、ヴィシュワナート寺院。
ヒンドゥー大学構内にあるため、バスがおもむろに大学の中へと乗り入れる。広い。
ヒンドゥー大学の中は、さすがにその辺の路地とは違って、ゴミが散乱していない。
しばらく走り、バスが停車。

右の写真のとおり、白い大理石に赤い砂岩の組み合わせ。
ヴィシュワナート寺院は、ヒンドゥー教の寺院。
ヒンドゥー教の寺院は、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神のいずれかまたはいずれも祀ることが多い。
いわゆる多神教。
ブラフマー神は宇宙創造の神、ヴィシュヌ神は宇宙維持の神、シヴァ神は創造と破壊の神とされている。
どれも、聞きおぼえがある神の名だが、日本でもシヴァ神が一番名が通っているような気がする。
ちなみに釈迦はヴィシュヌ神の9番目の化身とされている。

ヴィシュワナート寺院は、少しだけ下車して、写真を撮るだけ。
空は曇り。
雨は降らなさそうだが、背景が白っぽいのは残念。
青空の下だと、ずいぶんと雰囲気が変わりそうだが、今日のバラナシは曇りの予報なので、青空の写真は撮れない見込み。

バスに乗り込み、次の観光地へと向かう。
下りてみると、目の前に赤い寺院が。
ドゥルガー寺院だ。
シヴァ神の妃にあたる、パールヴァティーの化身の一つがドゥルガー。
外見は優美で、腕が10本(18本の場合も)ある。
(ちなみに、ドゥルガーの像は、1週間前のブログで取り上げた、考古学博物館にも大きなものが飾られている)
恐ろしい戦いの神であり、アスラ(阿修羅)族の首領であるマヒシャを打ち倒している。
それを祀る寺院が、ドゥルガー寺院。
残念ながら、ここはヒンドゥー教徒でなければ、中には入れない。
表側から写真を撮るだけ。

再びバスに乗り込み、移動。
次に行ったのは、バーラト・マーター寺院。
モハンダス・カラムチャンド・ガンディーが創始した寺院。
手前の看板には『MOTHER INDIA TEMPLE』と書かれている。

入り口をくぐると、バーラト・マーター女神の肖像画が出迎える。
ここは、ヒンドゥー教の寺院だが、祀られているのは、神像ではない。
そもそも、バーラト・マーターというのは、「母なるインド」というような意味であり、19世紀後半ころに作られたもの。独立運動が盛んになったころに作られたシンボル的な位置づけのようだ。

ここに祀られているのは、インドの大地。
白い大理石で精緻に刻まれたプレートで、インドの地形を示している。
7000kmの海岸線を持つインドの形がよくわかる。
北方には峻険なヒマラヤ山脈、南東にはセイロン島。
日本にもさまざまな神仏を祀る神社や寺院があるが、地図彫刻を祀っているところはないのではないかと思う。

コメント 4

さすが異国っぽい色の建物ですね^^
ヒンドゥーの神様たちも、いろんな性格があって面白いですよね。
もっと深く知りたいなーって思います。
by リュカ (2012-07-03 14:44) 

私もシヴァ神が一番聞いたことのある名前です。
ヒンドゥー教のお寺というとシンガポールで見たことしかありませんが、
神様がいっぱいでお寺のつくりも非常に賑やかだった記憶なのですが、
インドのお寺はどこか地味に見えてしまいますねぇ。。。。
by うつぼ (2012-07-03 21:12) 

＞リュカさん、
インドの寺院は、白(大理石)と赤(砂岩)が基本的な色みたいです。
日本だと茶(木)と黒(瓦)が中心的な色だと思いますが、それぞれ国によってこのあたりに違いがあります。
ヒンドゥー教の神々は、小説や漫画などでも名前が使われることが多いので、どこかで耳にした名前が結構あったりします。
by kou (2012-07-03 22:36) 

＞うつぼさん、
シヴァとかアスラとかの固有名詞は結構耳馴染みがありますよね、日本でも。
インドにある寺院は、基本的に装飾が少なく、凝った建築物は少ないように思います。
城郭とか墓廟の方が、造形的には特徴的なものが多いみたいですね。
マレーシアはペナンで見たスリ・マリアマン寺院はヒンドゥー教寺院でしたが、外観の装飾も華美で特徴的でした。インドよりもアジアの寺院の方が派手なのかもしれません。
by kou (2012-07-03 22:41)