白鬚橋 2021 [旅・場所]
白鬚橋。「しらひげばし」と読む。漢字としては白鬚橋が正解であり、白髭橋や白髯橋は誤りだ。(自分のブログを改めて検索すると間違って「白髭」としていた箇所がいくつもあったので、慌てて修正した (苦笑))
上流西岸側から東京スカイツリーが入るように撮影。
1931年に竣工した橋。
以前に夜に撮影した写真を載せたことがある。そのときは下流東岸側からだったので、今回とは正反対の位置になる。(その記事はこちら)
『伊勢物語』に出てくる隅田川の渡しとはこのあたりの渡しだといわれている。
在原業平が詠んだ「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」が言問の地名の由来とされていて、言問橋あたりだと思われがちだが、場所としては違うそうだ。(諸説あるが白鬚橋あたりの「橋場の渡し」が有力とのこと)
ちなみに、白鬚橋が出てくる小説はいくつもある。ざっと調べただけでも、以下があるようだ。
『墨東奇譚』永井荷風、『下町』林芙美子、『魔術師』江戸川乱歩、『桜林』小山清、『美しい橋』早乙女勝元、『白鬚橋 小説』宇野信夫、『蚊トンボ白鬚の冒険』藤原伊織など。
永井荷風や江戸川乱歩の作品は読んだはずだが、ずいぶん昔のことなので正直あまり覚えていない。『蚊トンボ白鬚の冒険』は文庫本をいまも持っていて、たまに読み返している小説だ。
へぇ~そうなんですね、知らなかったです。
ググったら、髭は口ひげで、鬚はあごひげ、だとか。
白鬚神社でお祀りしている神様が白いあご鬚をもっていらしたのかしら?
by kuwachan (2021-10-03 20:49)
>kuwachanさん、
まぎらわしいですよね、鬚と髭。どっちも手書きで書くことのない字です。(苦笑)
近江国の琵琶湖湖畔に鎮座する白鬚神社の御分霊として祀られている東向島の白鬚神社が名前の由来のようです。
それで御祭神は長寿神である猿田彦命が白髪で白い鬚を蓄えた老人の姿だったため、とのこと。kuwachanさんの予想のとおりのようです!
by kou (2021-10-03 21:27)
ほほー。隅田川の渡しはココだっていわれてるのですね。
知らなかった!
白鬚橋は、朝のポケ活でほぼ毎日渡ってます^m^
ついでに石浜神社に参拝(笑)
白鬚橋が出てくる小説読んでみようかなあ。やっぱり家の近所が出てくるのは嬉しいww
by リュカ (2021-10-04 06:57)
>リュカさん、
白鬚橋のあるあたりは、詩に詠まれたり小説の舞台になったりするだけでなく、浮世絵でいくつも取り上げられている場所だったりします。
隅田川の渡しとして詠まれた場所は、ここらの「橋場の渡し」が有力らしいです。
もし、藤原伊織の『蚊トンボ白鬚の冒険』を読まれたなら、ぜひ感想をアップしてください。(^^)
by kou (2021-10-04 09:23)