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大塚国際美術館 ポール・ゴーギャン [美術・娯楽]

ウジェーヌ・アンリ・ポール・ゴーギャン。
19世紀生まれのフランス出身の画家だ。
独特の手法で描く絵画が有名。のちにクロワゾニスムと呼ばれるポスト印象派の様式だ。
『いつ結婚するの』という絵画が2015年に3億ドルで落札されるほど現代では評価されているが、当時は大した評価を受けなかった。
商売をして上手くいかなくて妻の収入に頼ったり、パナマ滞在中に破産して国に呼び戻される途中で下船してバカンスを楽しんだり、ゴッホを成長させたのは自分のおかげだと(ゴッホは否定している)主張したり、タヒチで13歳の少女を現地妻とし、貧しいころ支えてくれた妻には伯父からの遺産を分けようとしなかったり、また訪れたタヒチで別の14歳の少女を妻とし、またその後に14歳の別の少女を妻としている。名誉棄損で有罪判決を受けていたり、同時代の画家を侮蔑し敵対したり、酔っぱらって喧嘩し骨折するなどよく問題を起こしている。
芸術家は独特な人物が多いが、ゴーギャンは偏屈で関わりたくない人物だと感じる。

個人的にも画風自体好みでないので取り上げないことにしようかと思ったが、せっかく撮ったので一枚だけ紹介する。
大塚国際美術館にはポール・ゴーギャンの作品が10点あり、ここではその1点を取り上げる。

我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』。
原画はアメリカのボストン美術館が所蔵している。
ゴーギャンの作品のなかで、最も有名な絵画の1つだ。
エミール・ベルナールとカミーユ・モークレールからそろって批判する記事を書かれ、パリの美術界で孤立したゴーギャンが、逃げるようにタヒチに移り住んでいたときの絵画だ。返済のあてもないのに身の丈に合わない家を建てて銀行から取り立てにあい、最愛の娘アリーヌが亡くなったという連絡があったころに描かれたもので、ゴーギャンの精神性を表しているとされている。
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