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もやもやとした-2 [住居・家具]

苔
昨年夏から秋にかけてキッチンをリフォームした。(記事はこちら
初めて設置した食洗機でその良さを知り、音がしにくいシンクや換気扇の手入れのしやすさなど細やかな技術改善に感動した。
それなりに金はかかったが満足感は高かった。
キッチンの次は浴室や洗面所をリフォームするのも考えようと思っていた。
ただ、金が必要になることと浴室のリフォームは数日以上入浴ができなくなる(その間は銭湯に行くとかスポーツジムを活用するとかホテルに泊まるとか)ので気楽には考えられないなとも感じていた。

年が明けた頃にリフォームをする方向性に疑問符が浮かぶようになった。
確かにリフォームをすると快適な生活が手に入る。見た目も綺麗になるし、交換した部分はしばらく故障や不具合などとは無縁でいられる。
しかし、投資対効果を考えるならばその後10年以上そこに住むという前提でなくてはならない。
自分はここにあとまだ10年とか20年とかそういう長い単位で住むのだろうかと気になったのだ。
20年後はおそらく働いていないし、東京にいる必要もないかもしれないが、それでもここに住むことが一番いいのだろうかと。

持ち家に求める広さ、機能性、立地条件については、世帯の状況によって異なると思う。
20代なら結婚するかもとか子どもができるかもとか転職するかもとか考えるかもしれない。
50代なら親を呼び寄せるということだってあるかもしれない。
70代なら高齢者向けの寝具や手すりなどが必要になるかもしれない。
独身か否か、子どもがいるかいないか、子どもがいる場合独立したか否か、親と一緒に住むか否か、資産状況はどうか、仕事は何をしているか、どのくらい家で過ごす時間があるのか、友人や親戚が来宅することが多いか少ないか、実家が近いか遠いか、転勤の有無など、さまざまな状況によって選択肢が限られるし、その人の人生設計や趣味嗜好にもよるだろう。

いずれにしても、住んでいる持ち家に手をかけ続ける=金を投下するのが自分にとってのベストで唯一な道とは思えなくなってきていた。
(つづく)
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