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大塚国際美術館 フィンセント・ファン・ゴッホ [美術・娯楽]

フィンセント・ファン・ゴッホ。
19世紀生まれのオランダ出身の画家だ。
ゴッホは誰もが知る画家として非常に有名。
生前に絵画がほとんど売れず、30代半ばあたりから精神的に非常に不安定な時期が多く、最後は銃で自殺した。(自殺説には異論もある)
亡くなってから評価が非常に高まった画家のひとり。
ゴッホをよく支えた弟のテオもゴッホ死去の翌年に亡くなっている。

大塚国際美術館にはゴッホの作品が20点あり、ここでは8点取り上げる。
そのうちの最初の7点は、ゴッホの作品として有名な『ヒマワリ』。

ヒマワリ
『ヒマワリ』。
原画はアメリカの個人が所蔵している。
最初に制作されたと考えられている。
花瓶に飾られたヒマワリの数が3本と少なく、いずれも満開の状態という点が特徴的。

ヒマワリ
『ヒマワリ』。
原画は1920年に実業家の山本顧彌太が所蔵していたが、アメリカの阪神大空襲で焼失した。
2番目の作品とされる。
大塚国際美術館が原寸大で再現したもの。
1番目と2番目のヒマワリは10本未満で、3番目以降のヒマワリはいずれも10本以上となっている。

ヒマワリ
『ヒマワリ』。
原画はドイツのノイエ・ピナコテークが所蔵している。
3番目の作品とされる。
12本のヒマワリが描かれ、1番目や2番目の作品よりも豪華で明るい印象を受ける。

ヒマワリ
『ヒマワリ』。
原画はイギリスのナショナル・ギャラリーが所蔵している。
4番目の作品とされる。
15本のヒマワリが描かれる。この4番目~6番目の作品とがヒマワリの数として最多。

ヒマワリ
『ヒマワリ』。
原画は日本のSOMPO美術館が所蔵している。
5番目の作品。
当時の為替レートで約53億円で落札された絵画。
4番目の作品とヒマワリの構図が近く、本人が模写したと言われている。
署名がないため、偽物ではないかという疑惑もあったが、ゴッホ美術館の学芸員・修復技官らによる調査で真筆であると報告された。

ヒマワリ
『ヒマワリ』。
原画はオランダのファン・ゴッホ美術館が所蔵している。
6番目の作品。
4番目あるいは5番目の作品を模写したものと考えられている。
2年前に、ファン・ゴッホ美術館が「振動や気温・湿度の変化による損傷を避けるため、館外への貸し出しを禁じる措置がとられる」と発表したため、原画は現地で鑑賞するしかなくなった。

ヒマワリ
『ヒマワリ』。
原画はオランダのファン・ゴッホ美術館が所蔵している。
7番目の作品。
3番目の作品を模写したものと考えられている。
ゴッホが亡くなる半年前に描かれた。

ゴッホのヒマワリは、彼自身の不遇さも相まって、よく小説や漫画でも取り上げられる。
個人的に印象深いのが、藤原伊織のミステリー『ひまわりの祝祭』。

タンギー爺さん
『タンギー爺さん』。
原画はフランスのロダン美術館が所蔵している。
背景に浮世絵が描かれている。
モデルとなったジュリアン・フランソワ・タンギーは、パリで画材屋兼画商を営んでいた。
ゴッホの死に際して葬儀に参列した数少ない人物。
貧しい画家への理解が深く、当時の画家たちから親しまれていた。
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