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大塚国際美術館 ドミニク・アングル [美術・娯楽]

ドミニク・アングル。
18世紀生まれのフランス出身の画家だ。
幼少期から絵画を学び、11歳の時トゥールーズの美術アカデミーに入学、10代後半に新古典派の巨匠、ジャック=ルイ・ダヴィッドのアトリエに入門、20歳のころ当時の若手画家の登竜門であったローマ賞を受賞するなど、順調にキャリアを重ねた。
その当時としては長寿で86歳で亡くなっているが、82歳のときに絵画作品を発表しており、芸術活動量は旺盛だったと言える。
音楽家としての一面もあり、ニコロ・パガニーニと弦楽四重奏団を結成している。パガニーニと言えば、ラ・カンパネッラ、ヴェニスの謝肉祭、カンタービレなどの曲を残したヴァイオリンの名手で、彼と演奏を共にするほどの腕があったとは、多才な人は本当に多才なのだなと感じる。

大塚国際美術館にはドミニクの作品が5点あり、ここでは1点取り上げる。

グランド・オダリスク
『グランド・オダリスク』。
オダリスクとはトルコの後宮の女性を意味する。
原画はフランスのルーブル美術館が所蔵している。
発表した当時は、人体のつくりとして不自然である、脊椎が3つ多いのではなどと批判を浴びた。
1814年に完成したが、そういった批判は10年続いたという。
アングルはデッサンの名手であり、これは意図したものであり、正確さよりもより理想的な美を描くことを優先したとされている。
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