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大塚国際美術館 パブロ・ピカソ [美術・娯楽]

パブロ・ピカソ。
19世紀生まれのスペイン出身の画家だ。
キュビスムの創始者として知られる。
作品は非常に多く、15万点以上を残した。版画、絵画、素描、彫刻、陶器など種類も豊富だ。
生涯に2回結婚し、3人の女性との間に4人の子供を作ったが、愛人はもっと多かった。
ピカソの孫にあたるマリーナの著書の中には「いいおじいちゃんになる方法を教えてあげられれば良かった」という言葉があるのは、そういった面に加えて、結婚相手や子どもが自殺したりしており、家庭的とは言えない生活を送っていたからだろう。

大塚国際美術館にはピカソの作品が16点あり、ここでは1点取り上げる。

ゲルニカ
『ゲルニカ』。
ピカソは有名な作品がいくつもあるが、この『ゲルニカ』はもっとも有名な作品と言ってもいいと思う。
高さ3.49m×7.77mと非常に大きな作品。
原画はスペインのソフィア王妃芸術センターが所蔵している。
パリ万国博覧会のスペイン館を飾る壁画の製作依頼を受けて描かれた作品だが、スペインに戻ってくるまで複雑な経緯が存在した。
万博終了後フランスにあるピカソのアトリエに送り返されたのち、しばらくしてアメリカの主要都市で展覧される。第二次世界大戦が勃発したことから、戦渦に巻き込まれることを懸念したピカソの希望により、ニューヨーク近代美術館に保管される。
その後、ヨーロッパでの展覧も行われるが、ずっとニューヨーク近代美術館所蔵扱いであり、1981年になるまでスペインの美術館の所有物として戻ってくることはなかった。

こういった大作は運び出すのも大変であり、保険費用がかかる点や警備の難しさもある。実物大の大きさの作品として見られる大塚国際美術館の試みは素晴らしいと思う。
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