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大塚国際美術館 エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン [美術・娯楽]

大塚国際美術館の作品紹介の最後は、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン。
17世紀生まれのフランス出身の画家だ。
ロココから新古典主義の時代に活躍したフランスの美貌の女流画家で、18世紀の最も重要な女性芸術家だと考えられている。
660の肖像画と200の風景画を残し、そのなかにはフランス国王ルイ16世妃マリー・アントワネット、イタリアのトスカーナ大公ピエトロ・レオポルト1世をはじめ、オランダ王ヴィレム1世、ナポレオンの妹、イギリスの貴族など、多くの著名人を描いた。

大塚国際美術館には、ヴィジェ=ルブランの絵画は1点のみであり、今回取り上げる作品がそれである。

ヴィジェ=ルブランと娘ジュリー
『ヴィジェ=ルブランと娘ジュリー』。
原画はフランスのルーブル美術館が所蔵している。

彼女は自身の肖像画も多く残している。
今回取り上げた作品は、彼女のいくつかの自画像の中ではもっとも美しいと感じる。
美しい母と娘であり、柔らかい色調がその美しさを引き立てている。
この作品を最後に取り上げたのは、今回の大塚国際美術館で目にした作品のなかで、もっとも印象的だったからだ。

ヴィジェ=ルブランは画家としては成功したが、夫は賭博好き、娘は長じてから素行が悪く、家庭はあまり恵まれなかったことを考えると、この作品を描いた頃が比較的良い時期だったのかもしれない。

これで、大塚国際美術館の作品関係のブログは終わり。
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コメント 4

リュカ

優しい光を感じる作品だわ。
ほんっとここの美術館は訪れたい!!(笑)
by リュカ (2022-02-22 16:12) 

kou

>リュカさん、
絵画ならではの柔らかい穏やかな陰影の肖像画だなと思います。
大塚国際美術館、おすすめですよ!
by kou (2022-02-22 20:01) 

micky

ルーヴルでも、この絵はめだっていました。
以前、パリでおおがかりな「ヴィジェ=ルブラン展」の広告を見たので、一目おかれてる人気画家とわかりました。
銅板画でも、ちゃんと光を再現でsきるんですね。
by micky (2022-02-25 16:37) 

kou

>mickyさん、
ルーブル美術館で実物を見てみたい絵の一つです。
ご覧になられたのですね、いいなぁ。
ヴィジェ=ルブランはフランスで人気があり、切手デザインに使われたりもしています。
by kou (2022-02-25 20:25) 

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