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大塚国際美術館 ジュゼッペ・アルチンボルド [美術・娯楽]

ジュゼッペ・アルチンボルド。
16世紀生まれのイタリア出身の画家だ。
緻密に描かれた果物、野菜、動物、植物などを寄せ集めた、風変わりな肖像画を残していることでよく知られているが、神聖ローマ帝国のローマ皇帝フェルディナント1世の宮廷画家となり、宮廷の装飾や衣装デザインを手がけ、優れた水力技師としても活躍するなど、多彩な人だった。3人の皇帝に宮廷画家として仕え、祝祭の企画・演出なども行っている。

大塚国際美術館には、アルチンボルドの絵画は5点あり、そのうち4点を取り上げる。

夏
『夏』。連作「四季」の一つ。
現物はフランスのルーブル美術館が所蔵している。
夏、ということで、ブドウの実が熟していない。青年を表している。

冬
『冬』。連作「四季」の一つ。
現物はフランスのルーブル美術館が所蔵している。
冬、ということで、夏と比べると色彩が地味である。老人を表している。

火
『火』。連作「四大元素」の一つ。
現物はオーストリアのウィーン美術史美術館が所蔵している。
火は錬金術で男性を表し、また攻撃的な性格を示すとされているが、いかにも短気な戦士といった風貌である。

水
『火』。連作「四大元素」の一つ。
現物はオーストリアのウィーン美術史美術館が所蔵している。
水は錬金術で女性を表している。一見すると男性か女性か分かりづらいが、真珠のネックレスやイヤリング、サンゴの髪飾りで女性だと知れる。
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