SSブログ

住み替え先に求めるもの [住居・家具]

花
引っ越しをする際の住み替え先の集合住宅物件に求める条件は人それぞれだ。
まず費用だ。賃貸なら家賃、購入なら販売価格(ひいては月額のローン費)と管理費・共益費。これは自身の可処分所得に直結するので、ここがどうでもいいという人は稀だろう。
次にレイアウトがくる。専有面積、間取り、動線などだ。一人か同居人がいるか、保有する動産の多さとかも関係してくる。
そしてエリアだ。鉄道やバスを使うならどの沿線にするか、自家用車やバイクを使うとしても通勤や通学のことは外せない。
このあたりまでは誰もが検討する項目になると思う。

あとは、築年数、低層階か中層階か高層階か、駐車場や駐輪場の有無、ペット可かどうか、食洗機などの屋内設備面の充実度、宅配ボックスや監視カメラなどの屋外設備面の充実度、耐震性、断熱性、遮音性、日当たり、ベランダの広さ、常駐管理人やコンシェルジュサービス有無など、人それぞれによって重視するポイントが異なってくる。
また建物に限定しない場合、最寄りの駅や停留所までの距離、周囲にコンビニやスーパーがあるか、学校や塾への近さ、見晴らし、ハザードマップの危険度なども検討対象になってくる。

首都圏エリアの平均売却活動は4ヶ月だ。不動産売却活動のかたわらで、じっくりと時間をかけて物件を選ぶという道もあったが、実際問題、内覧対応とか断捨離とかしていると、4ヶ月なんてあっという間だということは推測がついた。
結局、譲れない線を頭に浮かべつつ、さっさと住み替え先を探すしかないと決断した。
完璧な住まいはおそらくないし、賃貸のいい点はさっさと引っ越せるところだ。

自分自身、売りに出した住まいはそれなりに気に入っていた。
眺めは悪くなく、風通しが良くて、広さも天井の高さも十分、収納性も高かった。
ただ、以前の記事に書いた通り、自分の生涯を考えると広すぎたこと、短期でまわってくる理事会の不公平感に納得いかなかったことが住み替えを考える切っ掛けとなった。
そして、十数年前竣工のマンションだったため、断熱性が低くて冬はよく結露した。何面もある窓を毎日何度か拭かなくてはならない。(内窓をつける方法もあるが、何面もある窓にそれをつけるには50万円以上の金がかかるし、窓を開けて風を通すたびに外窓と内窓の2枚を開けなくてはいけなくなる。)
これは自分のマンションが欠陥なのではなく、そのころに竣工した一般的な価格帯のマンションは多かれ少なかれそういうものだったりする。自分の実家のマンションも北側は結露が酷くて壁紙が剥がれるほどだった。
そういう観点で、断熱性が高いことは必須条件だった。高級マンションであれば築浅でなくても断熱性のあるサッシや窓を使っているが、そんな物件は賃貸でもかなり高い。結果として新築または築浅の身の丈に合ったサイズの物件を探さざるを得ない。
日本の建築基準法における断熱性能は、先進国のなかでもダメダメだ。熱を逃がすアルミサッシがまだまだ多いし、窓も単板ガラスを使っている物件のほうが多い。エアコンを使ってもせっせと外気と熱交換しまくることになる。電気代は高いし、いいことはない。耐震性はすばらしいが断熱性は愚かしいほど低いので、選択肢が限られてしまうのが実情だ。
(つづく)
nice!(8)  コメント(6) 
共通テーマ:住宅