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売却活動の経過-2 [住居・家具]

花
不動産仲介業者からの連絡は、内覧希望者がいるので日程調整をしたいというものだった。
初の内覧だ。
不動産を売却する場合、間取りだけ見てマンション投資をするような特殊なケースは除いて、一般的には中を見たいという買い主が普通だ。
平日は働いているのでどうしても休日とせざるを得ない。
連絡のあった週の土日のどちらかでと回答し、双方の都合がつく時間帯に来宅してもらうこととした。

ニーズはあるようだというちょっとした安堵感があったが、見知らぬ買い主候補が来るということになるので、掃除して片付けなくてはという思いのほうが強かった。
それなりに断捨離を進めていたつもりだったが、ぶっちゃけると箪笥の中や食器棚の中を綺麗にしてもパッと見は変わらない。色褪せた壁紙、古びた家電、使わなくなって隅に追いやった棚などはどうしようもない。
大きな物を業者に頼んで捨てたり、買い替えたりしない限り、雑然とした感じや古さは残る。
不要な衣類や書籍、小物家電などの処分も始めていたが、そういう点では美観的な意味での作業はほとんど進んでいないと言って差し支えなかった。

不動産仲介業者はそのままで大丈夫ですよと言っていたが、いやいや、そんなはずは、と日頃掃除をしないところも掃除をした。
限られた場所にしか案内しない友人とか親戚が来るよりも、ある意味で真剣になる。買ってくれるかもしれない相手だし、トイレなどを含めてすべての場所が見られることになるからだ。
ネットで調べたり様々な記事を読んでいると、中古マンションの場合、共用のエントランスに入って10秒くらいで「ここは見なくてもいいかな」「ここはぜひ見たい」と判断されるケースも多いらしい。高級な服を買うときと近いという表現をしている人もいた。内覧の対象となる家の玄関を入って数秒で関心度ががくっと落ちることもあるらしい。それだけ言語化しにくい第一印象のようなものが関係するのだろう。それは必ずしも綺麗かどうかとかだけではないようだが、綺麗に越したことはない。

平日の夜にのんびりブログを巡回している場合ではない状況である。そんな時間があったら、断捨離と清掃と整理整頓をして、第一印象を悪くしないようにするべし、という感じだった。
そうして少々ジタバタしているうちに、内覧希望者が来る日となった。
(つづく)
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